元財務省官僚の山口真由氏 東京都コロナ700人超に「頑張った分だけ人の気持ちがすごく疲弊して」

[ 2021年4月15日 16:27 ]

TBS社屋
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が15日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。東京都で同日に新型コロナウイルスの感染者が新たに729人報告されたことに言及した。

 今年の緊急事態宣言解除後では最多で、700人超は2月4日以来。直近7日間を平均した1日当たりの感染者数は500人を超えて523・4人に上昇し、前週比は122・6%。累計は12万8114人となった。都内の感染者数は3月中旬から次第に増加傾向となり、再拡大の懸念が強まっている。12日からは23区と6市を対象に、新型コロナ対応の「まん延防止等重点措置」が適用された。

 山口氏は「衝撃的だとは思うんですが、私が懸念するのは、なかなか人の気持ちがついてこなくなってしまっているんじゃないかということです」と指摘し、「もともと大阪でも東京でも1000人という数字が出れば自発的に人通りが減るという状況が続いてきましたけど、大阪は11月からずっと時短している。昨年の第1回緊急事態宣言時、大阪は感染者がすごい減ったわけですよね。頑張って頑張って頑張った分だけ人の気持ちがすごく疲弊してしまっていて、いつまでっていう希望を一緒に見せてもらえないともう1回気持ちを奮い立たせることがみんな難しくなってきているんじゃないかなっていうのがすごく心配」と自身の見解を述べた。

 また、MCの石井亮次アナウンサー(43)から「それはまん延防止の適用になりました、では難しい?」と聞かれると「ワクチンとかでも、英国はワクチンをなるべく多く人に最初に打つ、2回目を遅らせてもいいっていうことを言って重症者を減らした。あと80歳以上をカバーすれば重症者が減るという例もあるのでワクチンを戦略的に打つとかいろいろ希望を見せてほしいなって思います」と話した。

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2021年4月15日のニュース