「鎌倉殿の13人」佐藤浩市 18年ぶり大河“遅筆”三谷幸喜氏に「何故また引き受けたのか不思議(笑)」

[ 2021年4月15日 11:02 ]

来年のNHK「鎌倉殿の13人」で18年ぶりに大河ドラマに出演する佐藤浩市
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 俳優の佐藤浩市(60)が来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にレギュラー出演することが15日、番組公式ツイッターで発表された。“坂東の巨頭”こと上総の武士・上総広常(かずさ・ひろつね)役を演じる。大河ドラマ出演は2004年「新選組!」以来、実に18年ぶり4作目。

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(59)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(38)が主演を務める大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 佐藤が演じる上総広常役は坂東武士団のうち、最も頼りになり、最も危険な男。「房総半島の豪族・上総広常といっても、ピンとくる方は多くないでしょう。私自身もそうでした。当時、それぞれの地で彼らのおかれていた立場、関東の豪族たちのヒエラルキーなど、そこにある面白さや悲哀をうまく見せられたらと思っています。特に今回は三谷さんが書かれているので、上総についても一筋縄ではいかない人物を書いてくれるはずです。大河ドラマへの出演は『新選組!』以来ですから、その時に演じた芹沢鴨以上に魅力的な役にできるように腐心させていただきます」と張り切っている。

 大河ドラマ出演は18年ぶりとなるが「やはり何と言っても大河は長いドラマです。描く年月が長いだけに、多岐にわたる大勢の登場人物が出る。扇の要に主人公がいて、それを取り囲む個性的な人物たちと彩ってきた歴史を楽しめる。そこが大河の魅力だと思います。また、収録期間も長いです。才能ある役者たちがそれだけの時間を共にすると、必ず『どこか』に行きつく。それも楽しみです」と名優も心待ち。

 三谷作品の常連。「(三谷氏が脚本を)書くのが速い方ではないのに、何故また長い長い大河を引き受けたのか不思議でならない(笑)」と冗談めかしながら「やっぱり時代の節目を描くことがお好きなのではないでしょうか。歴史の転換点にいた人物たちが、そこでどう抗って、どう時代を切り開いたのか、というロマンを見事に描く方だと思います」と分析した。

 今月9日に第2次出演者を似顔絵付きで予告した三谷氏は「この人(上総広常)はあまり知られていない方ですね。歴史的にも、それほど有名な方ではないんですけれども、まさに鎌倉幕府をつくったのはこいつじゃないかと言ってもいいぐらいの人物なんですが、なぜか歴史にはほとんど残っていない。一体なぜなのかというのも含めて、皆さん楽しんでいただけたらなと思います」と説明していた。

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2021年4月15日のニュース