【来週のおちょやん】第19週 終戦3年、復興し始めた道頓堀は再び芝居の街へ 千代たち新劇団を結成?

[ 2021年4月10日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第19週は「その名も、鶴亀新喜劇や」。新えびす座にて。大山社長の話を聞く千代(杉咲花)と一平(成田凌・左)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は12日から第19週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(50)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第19週(4月12日~4月16日)は「その名も、鶴亀新喜劇や」。

 終戦から3年、千代(杉咲)と家庭劇の面々は、地方を回りながら公演を続けていた。そんなとき、鶴亀株式会社の社長、大山鶴蔵(中村鴈治郎)から、道頓堀に戻ってこい、という連絡がくる。その頃、道頓堀は再び芝居の街として復興し始めていた。鶴蔵は千代たちに、新しい劇団を作り、日本一の劇団にするように伝える。一平(成田凌)は、鶴蔵がどうして、万太郎一座ではなく、自分たちに声をかけたのか不信に思う。しかし、一平は、満州へ行った松島寛治(前田旺志郎)が戻ってきたときに、生きていく場所を道頓堀に作りたいと考え、鶴蔵の申し出を受けることにする。一方、須賀廼家万太郎(板尾創路)は、病で声を失っていた。そのことを知ったかつての相棒、須賀廼家千之助(星田英利)は、万太郎の最後の公演に助っ人として参加することにする。万太郎は声が出せないため、身振り手振りで表現するしかない。しかし、千之助は万太郎の伝えたい意図をくみ取り、的確にアドリブで返していく。その丁々発止の掛け合いに観客は大喜び。40年ぶりの須賀廼家兄弟の復活だった。万太郎はこの公演を終え、満面の笑みを浮かべたまま、この世を去った。千代と一平の新しい劇団は、鶴亀新喜劇と名付けられた。そこには、万太郎一座や歌劇団などから、新しいメンバーが参加してきた。しかし、元万太郎一座の須賀廼家万歳(藤山扇治郎)と千兵衛は、はじめから敵意むき出しで反抗的だった。

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