かまいたち山内が「黒歴史」に感謝!?「あのとき売れなくて良かった」

[ 2021年4月10日 19:56 ]

上方漫才大賞を獲得したかまいたち(左が山内、右が濱家)
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 人気実力を兼ね備えた漫才コンビ「かまいたち」が2021年の上方漫才大賞に輝いた。2017年のキングオブコント王者にとって、軸足を置く漫才で初めてつかんだビッグタイトル。ツッコミの濱家が「歴代の大賞はすごい人ばかり。そこに名前が加わるなんて」と感慨を口にすれば、ボケの山内も「選んでいただく賞は初めて。認めていただいた感じ」と喜びをかみしめた。

 2年前に東京へ進出し、今やテレビ、ラジオのレギュラーが10本を超える超売れっ子。ただ、試行錯誤の時代も長かった。大阪時代はロケ番組をこなす一方、キャラブームに便乗する形で、山内が謎の中国人「チャン・ドン・ゴン・ゲン」に扮し、ドラを叩く不思議ネタ?を番組などで披露。全く受けず、大賞授与式でも「黒歴史」を何度もいじられていた。

 「でもね、あのネタで売れなくて本当に良かったと思います。そのまま謎の中国人キャラは同じで、楽器だけ変わって終わっていたかもしれないし」

 壁にぶつかった2人がたどり着いたのは、漫才への回帰だった。ネタを見直し、稽古を積み、舞台を数多く踏む中で、芸人仲間も認める才能が開花。上方漫才大賞は08年に新人賞、19年に奨励賞。M―1でも17年から3年連続でファイナルへ進み、19年はミルクボーイに次ぐ準優勝だった。

 名実ともにたどり着いた漫才界の頂点。「かまいたち」の時代は、やっと始まったばかりだ。

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2021年4月10日のニュース