“純と蛍”が田中邦衛さん追悼 吉岡秀隆「涙しかありません」、中島朋子「感謝でいっぱいです」

[ 2021年4月2日 22:29 ]

フジテレビ「北の国から 2002遺言」 制作発表で意欲を語る(左から)吉岡秀隆、田中邦衛さん、中嶋朋子
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 俳優の田中邦衛さんが3月24日午前11時24分、老衰のため死去した。88歳。田中さんの当たり役となったフジテレビドラマ「北の国から」の共演者たちも悲しみにくれた。

 田中さんが演じた黒板五郎の長男・純役の吉岡秀隆(50)は「いつか、この日が来ることを心のどこかで覚悟しておりました。今は邦衛さんの笑顔しか思い浮かびません。自分の覚悟の小ささとあなたの大きな優しさに涙しかありません」とコメント。

 長女・蛍役の中嶋朋子(49)は「幼い頃から、今まで、何も変わることなく、人として、深く接してくださいました。田中邦衛さんという存在に出会い、見守っていただけたことは、かけがえのない宝ものです。役者として、人として、大切なものをたくさん教えていただきました」と追悼。「本当に本当に感謝でいっぱいです。大好きです。出会う人をみんな幸せにしてしまう少年のように無邪気な笑顔ばかりが胸に浮かびます。天国でも、たくさんの人を幸せにしてくださいね。ありがとう ありがとう ありがとう」と偲んだ。

 北海道富良野市の大自然の中で、家族3人で懸命に暮らす姿が多くの視聴者の心を打ち、不器用で実直な父親を田中さんが好演。演出を手掛けた杉田成道氏(日本映画放送株式会社代表取締役社長)も、「三十年来の戦友を失った気持ちです。謹んで哀悼の意をささげたいと思います。邦さんという人はまさに五郎さんそのもので、むしろ五郎さんの方が邦さんに近寄って、その身体にすっぽり入り込んだような気がします。すべてにこだわらなくて、なんでも包み込むまさに日本の父でした。長い間、ありがとうございました」とのコメントを発表した。

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2021年4月2日のニュース