ムロツヨシ“街ぶらドラマ”続編に意欲「次は首都圏を飛び出し」テストなしの芝居に手応え「新鮮味ある」

[ 2021年4月2日 17:30 ]

主演ドラマ「全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの」の撮影を終えたムロツヨシ(C)フジテレビ
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 俳優のムロツヨシ(45)がフジテレビの連続ドラマ初主演を務める「全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの」は2日(深夜1・05~1・35)、最終回を迎える。清野とおる氏の同名漫画を実写化。足を踏み入れたことのない街を歩いた実体験を基にした“大人の街ぶら冒険”ストーリーで、異例の6夜連続放送となった。

 ある日、赤羽在住の漫画家セイノ(ムロ)は地図を見てハッとする。「自分の知らない街ばかりだ」と。知らない街にはどんな光景が広がり、どんな人がいて、どんな物語があるのか?それを知らないまま死んでしまうのは「なんか、嫌だー!」と自分とは縁もゆかりもない土地へ足を運び始める。

 2005年に映画化された「サマータイムマシン・ブルース」などで知られる劇団「ヨーロッパ企画」とタッグ。劇団メンバーが上中里(東京)、国道(神奈川)、霞ヶ関(埼玉)、山田(東京)、久留里(千葉)の全5エピソードの脚本を担当し、キャストとしても参加。ムロが08~18年に上演してきた舞台「muro式.」に主宰の上田誠氏(41)、所属の永野宗典(43)本多力(41)が参加するなど気心の知れた仲。「muro式.」は今年4~5月には東京(よみうりランド)、大阪(鶴見緑地公園)、福岡(太宰府天満宮)の3都市で上演される。

 最終回は久留里の後編。主人公が複雑な思いを胸にバットを振りまくるバッティングセンターの場面でクランクアップを迎えた。

 撮影を終えたムロは「アッという間でした。スタッフさんが大人数の組ではなかったのがいいところだったと思います。皆さんの機動力でやってこられましたね。仲間意識、団結力、チームワーク…とてもいい関係が築けたのではないでしょうか。もう少し時間的に余裕があればな、とも思いましたが、このご時世ですので、撮り切ることを最優先に考えました」と心境。

 「1つの街を皆で移動するのですが、ほとんど徒歩でした(笑)。それが想像以上に楽しかったです。“街ぶらドラマ”としての新しい形だったな、と。撮影で役者は『俳優部』とか、カメラマンさんたちは『撮影部』など、部で呼ばれたりするのですが、今回は皆が部であって楽しくワイワイやれたのが良かったですね」と一体感を強調した。

 「スケジュールを見て『そうなるな』と思ったのは、テストなき芝居の世界。通常は『段取り』をやって、テストを何回かやって、本番となりますが、テストをほとんどやりませんでした。決め切った芝居ではなく、その場で出た芝居を採用したことです。そこが面白く見えたらいいなー、と。僕もあまり経験のないことですが、ドキュメンタリーとまでいかなくても、新鮮味のあるものが出ていると思います。画面を通して伝わったら、うれしいです!」とコロナ禍ゆえの最少人数かつ速やかな撮影という異例の制作体制に手応えも。

 「次は首都圏を飛び出し、北海道、九州、四国、沖縄…タイ、台湾…そこには知らない街がたくさんあります!次回はこのようなご時世ではない時に、もっと自由な撮影の仕方で切磋琢磨して楽しいものを作りたいと思います」と続編に意欲を示した。

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2021年4月2日のニュース