宮沢氷魚 テレ東「探究の階段」2代目ナレーター「うれしい」環境学専攻の知性派が日本のテクノロジー紹介

[ 2021年4月1日 07:00 ]

異色の短編ドキュメンタリー「探究の階段」の2代目ナレーターに就任した宮沢氷魚(C)テレビ東京
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 俳優の宮沢氷魚(26)がテレビ東京のドキュメンタリー「探究の階段」(木曜後10・58~11・06、関東ローカル)の2代目ナレーターに就任。1日放送分から声を届ける。レギュラー番組のナレーションは初挑戦となり「本当にうれしかったです」と喜んだ。

 2019年10月にスタートした異色の短編ドキュメンタリー。一般的には知られていないものの「世界的なシェアを占める」「業界を変えた」「分野を支える」など日本が誇る“意外な最先端技術”にスポット。階段をモチーフに、探究者たちが常識を打ち破り、未来を変えようと歩みを進める「階段」の頂上から見える風景に迫る。

 1日はサッカー元日本代表MFで、現在は腸内環境に着目して事業を展開しているAuB(オーブ)株式会社CEO・鈴木啓太氏(39)のチャレンジを取り上げる。

 宮沢はファッション誌「MEN’S NON―NO」(集英社)の専属モデルを務める傍ら、17年10月期のTBS「コウノドリ」にレギュラー出演し、俳優デビュー。昨年はNHK連続テレビ小説「エール」で朝ドラ初出演。主人公・古山裕一(窪田正孝)の娘・華(古川琴音)と結婚するロカビリー歌手・霧島アキラ役を好演し、終盤を彩った。

 ヒット中の映画「騙し絵の牙」(監督吉田大八)にも出演。昨年3月に新型コロナウイルスの影響のため、予定の45公演のうち10公演しか上演されなかった俳優・渡辺謙(61)の主演舞台「ピサロ」再演(5月15日~6月6日、東京・PARCO劇場)への出演も控える。

 初代ナレーターの池松壮亮(30)からバトンを受け継いだ宮沢は、初回の収録を終え「テレビのレギュラー番組でナレーションをするのは初めてだったので緊張していましたが、楽しかったです。今、役者がナレーターをすることが増えてきて、役者としての世界観が広がり、個性が生きてくるこの仕事をしている人が視聴者として羨ましく、いつか自分もできたらいいなと思っていたので、今回のお話を頂いた時は本当にうれしかったです」と歓喜。

 「役者やモデルは言葉プラス表情などに助けられて、すべてで一つ。でも、ナレーションは声しかありません。よって声質、声の色、たくさん使わないと伝え切れない仕事なので、これからいろいろな色を出して、より深みのあるナレーションになればいいと思います」。大学で環境学を専攻し、卒論は「東京都の川の環境変化について」という知性派。「テクノロジーには学生の頃から興味があったので、今後もどんな物語に出合えるか今から楽しみです。自分も勉強しつつ、新しい情報を視聴者の方に届けていければと思います」と意気込んだ。

 同局の増田武史プロデューサーは「ミステリアスでありながら、独特の存在感を見せる宮沢さん。その特徴は俳優やモデルとしての姿形だけではなく、彼の『声』にも表れています。若いからこそ表現できる未来感。それでありながらも、落ち着きを感じさせ、説得力を与える宮沢さんの声の魅力」と起用理由を説明。

 「その声の力で、番組に登場する探究者たちを陰ながら応援する様子を耳でも楽しんでいただけたらと思っています。背が高く、育ちが良く、イケメンで英語もペラペラ…すべてを兼ね備えた彼の声の魅力もお楽しみに!」と呼び掛けた。

 BSテレ東(土曜後9・55~10・00)でもオンエア。放送後6日間は「ネットもテレ東」、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」で配信される。

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2021年4月1日のニュース