コロナ感染予防へ 吉本興業が啓発ロゴ作戦、人気芸人がSNSで呼び掛け

[ 2021年1月23日 05:30 ]

吉本興業のコロナ啓発ロゴを手にスポニチ本紙取材に応じた「ミルクボーイ」の内海崇(右)と駒場孝
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 吉本興業が新型コロナウイルス感染予防を啓発するロゴマークを製作し、所属する人気芸人の間で、SNSを利用した呼び掛けの輪が広がっている。

 啓発ロゴは、人の笑顔を表現した吉本の企業ロゴをマスク姿にアレンジしたもの。「おうち笑いもたのしいぞ!」「もっと、テレワーク!」など6種のメッセージを発信する。

 現在「EXIT」兼近大樹(29)や間寛平(71)、ゆりやんレトリィバァ(30)ら130人以上が参加。感染拡大が続く中で、ステイホームなどの地道な努力の大切さを訴えている。

 内海崇(35)が昨年9月にコロナ陽性となった「ミルクボーイ」も参加している。2人はスポニチ本紙取材に、隔離治療のつらさなどコロナの実情を語った。

 内海は「甘い物を食べたのに苦い感じがして気になり、味の濃いものや酸っぱいものを食べたけど、薄い気がした」と発症時を振り返った。翌日、抗原検査を受け陽性が判明。自宅療養に入り、その後ホテルに移るよう保健所の指示を受けた。

 「味覚と嗅覚が完全になくなった。支給の弁当を食べても味も匂いもしなくなった」。倦怠(けんたい)感もあり「何もする気が起きなかった」と説明。他の症状や後遺症はなかったが「症状が急変して亡くなった方もいると報道で知り、自分もその可能性があったんだなと後から考えると怖かったです」と話した。

 相方の駒場孝(34)は濃厚接触者に認定されたが陰性。「保健所から検査キットが送られるのに5、6日かかった。自分が感染してるかどうか分からんという、その期間は不安だった」と話した。

 内海は自分なりに対策を徹底していたが感染。「実感がない人もいると思うんですが、気をつけないと身近に迫っているぞ、と伝えたい」と力を込める。

 2019年にM―1グランプリで優勝後、わずか数カ月でコロナ禍に。駒場は「握手を求められるとか、優勝者らしい触れ合いも経験できぬまま今に至る」と残念そう。内海は「マスクをとれるのがいつになるか分からないけど、その時のお客さんには19年のM―1を見直してもらって、もう一回大歓声を聞かせてほしい」と話した。

 ≪ハチミツ二郎、一時危篤だった≫吉本の芸人では「東京ダイナマイト」ハチミツ二郎(46)が、新型コロナで重症化し、危篤状態だったことを告白した。ツイッターで「ICUで8日間眠り続け、1カ月入院」とつづり、コンビのYouTubeチャンネルでは「左手がしびれて握力は半分。息切れもする」と症状を語った。22日には「コロナという戦争…戦時中だなと思いました」と医療現場の逼迫(ひっぱく)ぶりを訴えた。所属事務所によると21日から仕事を再開しているという。

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