古市憲寿氏「そんなことを行政が呼びかけていいと思います?」家庭内でもマスクを…県の独自対策に異議

[ 2021年1月23日 16:25 ]

 社会学者の古市憲寿氏(36)が23日、レギュラー出演するテレビ朝日「中居正広のニュースな会」(土曜正午)にリモート出演。新型コロナウイルス感染予防対策として静岡県が推奨している独自対策について異議を唱える場面があった。

 番組では、国内で感染者が初めて確認されてから1年が経過したのを機に、1年前の情報を現在のものにアップデートする企画を実施。昨年3月時点では「あくまで飛沫を飛ばさない道具で、自分を守るものではない」とされていたマスク着用が現在は「吸い込む飛沫も一定量は抑えてくれる」に変わったこと、同じく密閉、密集、密接の「3つの密が重なる場面に注意」が現在は「1密も注意、目指すはゼロ密」など情報がアップデートされていることを紹介した。

 その中で、番組MCの中居正広(48)が「さて、岸田さん。県によっては独自の対策を取っているところもあるっていうふうにお伺いしました」と、渡航歴のない県民が新型コロナウイルスの英国型変異種に感染している例が複数出ている静岡県の例を元日本テレビキャスターでジャーナリストの岸田雪子氏(50)に振った。すると、岸田氏は「変異ウイルスが国内で感染している静岡ではもうご家庭の中でもご高齢者がおうちにいる場合にはマスクをしたり、あるいは別々に食べてくださいというようなことも呼びかけているんですよね」と説明した。

 ここで「家族であっても食事の…」と言いかけた中居の話に割って入った古市氏は「でもね、岸田さん。そんなことを行政が呼びかけていいと思います?」と質問。「だって家族じゃないですか。家族ってもうある程度感染リスクが避けられないって分かってるわけじゃないですか。にもかかわらず、家族に対してマスクをしましょうとか、食事をバラバラにしましょうとかっていう。こういうことをたとえ感染症対策のためとはいえ、そんなこと呼びかけていいんですかね」と早口でまくし立てた。

 これに岸田氏は「呼びかけるというのが、どこまで強制力を持つかっていうところだと思うんですけれどもね。こういうふうにすると防げますよということの情報発信としては、私はアラートという意味では必要なのかなと思うんですね。それを取り入れるかどうかは各ご家庭の判断だと思うんですよね。ただ、やっぱり、今、家庭内での感染っていうのが非常に増えているので、やっぱりご高齢の方がいらっしゃるご家庭では距離を取ったり…」と冷静にコメント。中居も「時間ずらしたりだとか。ここのバランス難しいなー」と受けたが、古市氏は「やる必要ないと思うんですよね」と行政が家庭内に踏み込むことについて最後まで納得がいってない様子だった。

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2021年1月23日のニュース