坂上忍、綿引勝彦さん追悼 共演時の苦い思い出振り返るも「叱って頂いたことに感謝」

[ 2021年1月13日 17:46 ]

俳優の坂上忍
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 子だくさん一家を描いたTBS系ドラマ「天までとどけ」シリーズの父親役などで知られた俳優の綿引勝彦(わたびき・かつひこ)さんが昨年12月30日に膵臓がんのため亡くなっていたことが13日、分かった。75歳。突然の訃報を受け、タレントの坂上忍(53)がブログを更新し、追悼した。

 「普段は、極力この場ではこういった件に関して触れないようにしているのですが…。実はわたし、若かりし頃に綿引さんに叱られたことがありまして…」と告白。

 「同じ舞台に出演させて頂いていたのですが、綿引さんはわたしの芝居が気に入らなかったようで…。いろいろと、小言を頂戴したわけです。ですが、わたしも超生意気盛りの頃だったもので…。なにを言われても、言うことをきかない。すると、或る日…。わたしの長台詞を、綿引さんが早々に食ったんです。『食う』というのは、まだわたしの台詞が残っているのに綿引さんが、途中で自分の台詞を入れ込んで潰してしまう。みたいな、こと」と舞台共演時のやりとりを説明。

 「で、頭に来たわたしは…そのすぐ後の綿引さんの長台詞を、早々に食い返してやりまして…。まさに、若さ故できたこと。してしまったことに、他ならないのですが…以来、綿引さんと共演する機会はありませんでした」と苦い思い出を振り返った。

 「何故こんなことを書き連ねているかといいますと…どちらが正しいとか、間違っているとかではなく…叱って頂いたことに関しては、素直に感謝しているんです」と記し、「ふとおもうわけです。叱ってくれる人、ほんとうに少なくなったな~と。コレ、当たり前のことなんですけどね。だって、わたしが歳を重ねちゃってるわけですから」と告白。

 「言われた瞬間は、頭にも来るし傷つきもしますが…それが年々、わたしの財産になって行くわけで…こんなに有難いことは、ないわけです。綿引先輩、ありがとうございました。でも、今同じシチュエーションで叱られたとしても…綿引さんが求める芝居は、選択していないとおもいます(笑)。でもでも、大感謝です!」と冗談を交えて、天国に旅立った先輩に感謝した。

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2021年1月13日のニュース