コロナ分科会経済専門家・小林慶一郎氏 政府の伝え方に「8時まではいいみたいな現象をつくってしまった」

[ 2021年1月13日 09:39 ]

日本テレビ社屋
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 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーで、経済が専門の東京財団政策研究所・小林慶一郎研究主幹が13日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。急速な新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることに言及した。

 国内では12日に新たに4539人の新型コロナウイルス感染者が確認された。東京970人、神奈川906人、千葉415人など。徳島、佐賀は過去最多を更新した。厚生労働省によると、重症者は前日から17人増え、881人で最多を更新した。死者は大阪10人、愛知と兵庫で各9人など計64人。

 小林氏は「メッセージに伝え方が非常にまずい状態になっている」と指摘し、「緊急事態宣言を1都3県に出した時も外出の自粛、移動の自粛っていう言葉がふわっと書いてあるんですが、政府の方針の中には誰かの家に集まって家族以外の大人数で会食をするというのもやめて下さいというのが意味としては入っている。そして県境をまたいだ移動も自粛して下さいというのも意味としては入っている」と説明。さらに「これは政府の諮問委員会の場で私自身も質問して確認している。政府もそういう方針だというのは分かっているんです。だからそもそも8時以降の外出ではなく昼間も朝も外出は自粛して下さい、これは当然ですと。さらに特に8時以降は徹底して下さいっていうのがもともとのメッセージだったんです」と力を込め、「夜8時以降の外出自粛徹底ってことだけが取り上げられて、それ以外は、8時まではいいみたいな現象をつくってしまった。これは非常に問題だった」と自身の見解を述べた。

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2021年1月13日のニュース