綿引勝彦さん死去に夫人の樫山文枝「とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」

[ 2021年1月13日 15:33 ]

女優の樫山文枝
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 子だくさん一家を描いたTBS系ドラマ「天までとどけ」シリーズの父親などで知られた俳優の綿引勝彦さん(わたびき・かつひこ)さんが昨年12月30日午後0時54分、すい臓がんのため死去した。75歳。東京都出身。綿引さんが代表を務めた「綿帽子」が13日、明らかにした。

 同社を通じて、夫人で女優の樫山文枝(79)が書面でコメントを発表。綿引さんのがん闘病は3年に渡ったが、「どなたにも病気のことは、言わないでほしい」と伝えていたといい、樫山が「本人の強い意志で突然の報告となったことをお詫びいたします」と代弁した。

 療養中については「家と信州の山小屋で息抜きしながらはなを植えたり好きな将棋をしながら過ごしてまいりました。きちんと身の回りの整理をしながら先生にもほめていただく程見事でした」と説明。医師からも「よく頑張ってらっしゃいます」と声をかけてもらっていた。

 最期の様子については「夢うつつの中で、将棋を指していたのでしょうか、“投了すると伝えてくれ”とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか。最期は眠るように逝きました」と振り返った。

 同じ劇団民藝の俳優だった綿引さんとは在籍中に結婚。おしどり夫婦で知られた。「どうしてこうなったのかと嘆いたりもしましたが、仕方ないよとなぐさめあいながら、とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした。お世話になりました皆様さまに厚く御礼申し上げます」とコメントを結んでいる。

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