YMO高橋幸宏、脳腫瘍の摘出手術成功 後遺症なく「じっくりしっかり治療専念」

[ 2020年9月1日 05:30 ]

高橋幸宏
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 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)などで活動する高橋幸宏(68)が脳腫瘍の摘出手術を受けたことを31日、所属事務所が発表した。現在は入院加療中という。

 初夏ごろから断続的な頭痛が続き、8月7日に病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた結果、脳腫瘍の疑いと診断された。高橋は所属事務所を通じたコメントで「現実を受け止められなくて、絶望感で言葉も出ない長い一日が始まりました」と当時を振り返った。

 同13日に患部の摘出手術を受け、無事成功した。術後は後遺症もなく、経過は順調という。高橋は「今後は体力、気力をつけて、じっくりしっかりと治療に専念し、できるだけ早い時期に皆さんの前に立てるよう努めていきたい」と抱負。復帰が決まった際に改めて報告する予定という。

 高橋は小山田圭吾(51)や砂原良徳(50)らと結成している音楽グループ「METAFIVE」で7月24日に新曲「環境と心理」を配信リリース。グループとして4年ぶりの再始動となり、話題となっていた。

 関係者によると、コロナ禍のため、レコーディングはメンバーが集まって行わず、リモートでデータをやりとりして収録。高橋は自身のパートのレコーディングを終え、その後にMRI検査を受けたという。

 高橋は、昨年12月、細野晴臣(73)の音楽活動50周年記念コンサートに出演。坂本龍一(68)も事前に収録した映像で登場し、それに合わせて演奏することで、YMOが復活。「Cosmic Surfin’」などを披露していた。

 《頭痛や吐き気注意》脳腫瘍は、頭蓋内に発生する腫瘍で発生部位や細胞の種類はさまざまだ。脳の細胞や脳を包む膜、脳神経から発生した脳腫瘍は「原発性脳腫瘍」とされ、良性と悪性に分けられる。他臓器から転移する「転移性脳腫瘍」もあり、発生の原因は明らかになっていない。
 症状としては、頭痛、吐き気や嘔吐(おうと)、視神経の異常、しびれ・手足のマヒなどがある。医療ジャーナリストで医師の森田豊氏によると「(1)朝起きた時に頭痛が強くなる(2)週単位で症状が強くなる(3)痛み止めなどで症状が改善しないなどの場合は注意が必要」という。治療は、原則として腫瘍を全て取り除くことで、外科的手術での摘出や放射線療法、薬物療法を行う。

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