俳優・梅野泰靖さんが老衰のため死去 87歳 映画「ラヂオの時間」など三谷作品多数出演

[ 2020年9月1日 16:07 ]

 俳優・梅野泰靖(うめの・やすきよ)さんが8月25日、老衰のため死去したことが1日、所属の劇団民芸から発表された。87歳だった。葬儀は同30日に家族のみで執り行われた。

 梅野さんは1933年7月14日生まれ。東京都出身。少年期に新児童劇団に3年間在籍し、高校在学中の51年に民芸少年劇第2回公演「山びこ学校」で主役に抜てきされ、54年に劇団民芸に入団した。「イルクーツク物語」のラプチェンコ役、「初恋」のスラーワ役、「山脈」の山田浩介役などを演じた。

 2000年代には、チェーホフ作「桜の園」のロパーヒン(00年)、三好十郎作「その人を知らず」貴島宗太郎(02年)などを演じた。最後の舞台は13年「夏・南方のローマンス」の検察官だった。

 舞台のほか、NHK大河ドラマ「天と地と」(69年)、「篤姫」(08年)、映画「幕末太陽傳」(57年)、「男はつらいよ 寅次郎恋歌」(71年)など、多くのテレビドラマ、映画に参加。米俳優のロバート・カルプの吹き替えなどでも活躍した。また、映画「ラヂオの時間」、NHK大河ドラマ「新選組!」(04年)をはじめ、脚本家で演出家の三谷幸喜氏(59)の作品にも数多く出演した。

続きを表示

2020年9月1日のニュース