急死の階戸瑠李さん「お芝居楽しい」事務所絶句“大作”も決まり「本当にこれから」「努力努力努力の子」

[ 2020年9月1日 19:25 ]

死去した階戸瑠李さん(2014年撮影)
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 TBS日曜劇場「半沢直樹」の演技でも注目を集めた女優の階戸瑠李(しなと・るり)さんが8月28日、持病のため亡くなった。31歳。石川県出身。所属事務所が31日、公式サイトで発表。「もともと、てんかんを少し有しておりました」と報告した。

 発表から一夜明けた1日には、所属事務所「ジースタープロ」のクリエイティブマネジメント事業部・森本圭一氏がブログで追悼した。

 「階戸瑠李を応援していただけたすべての皆様へ」と題し「悲しすぎて、つらすぎるお知らせをすること、お許しください。弊社所属の女優階戸瑠李(享年31)が2020年8月28日、持病の発作(てんかんの可能性かは不明)により急逝いたしました。訃報を受けた時、絶句で何も考えられませんでした」と報告。「本当に…“これから”だったんです。あの子が“女優”としてひたむきな努力を重ねてきたこと、その応えが出始めてきて先で大きなお仕事も決まり…本当にこれからでした。これからだったから…言語が見つからないんです」と順風満帆だった中、早すぎる別れに言葉を失った。

 「人一倍責任感が強く、仕事に対して、誰よりもひたきな姿勢でストイックに臨む子。女優になるため、自分のすべての時間を、大好きなお芝居のスキルアップに使い、勉強に勉強を重ね、本当に、これからという子。お仕事のジャンルや内容にかかわらず、グラビア時代もファンの皆様を一番に考え、大切にし、ありったけのサービスを届けるエンターテイナーとしての気概を見せてくれる子でした。本当に女優として、これからの子。悔しくて悔しくて悔やみ切れないんです。本当に、努力努力努力の子だったから」と階戸さんの人柄を証言。

 「ご家族の方ともお話をさせていただきました。今はお芝居に集中できていて、楽しいと言っていただけていたみたいです。もっとできること、してあげれることは、まだまだありました。まだまだあったし、してあげたかった。お声を掛け、話し合いをし、事務所を決める際、選んでいただけたこと、共に働けたこと、心から誇りに思い、感謝しています。本当に“素晴らしい女性であり、役者”。それだけ伝えたかったです」と締めくくった。

 階戸さんは8月16日に放送された「半沢直樹」第5話で、不正を働いていた「丸岡商工」に勤める“やる気のない女社員”役。会社員と思えないセクシーさと、けだるい雰囲気を醸し出し、話題を呼んだ。

 事務所のマネジャーによると、階戸さんは東京都内の自宅で一人暮らし。前日の夜まで業務連絡をし、変わりない様子だった。28日、普段はすぐに返事を返す階戸さんと数時間連絡がつかず、心配した家族が様子を見にいったところ、倒れている階戸さんを発見した。

 警視庁が現場検証を行い、事件性や自殺の可能性はないと断定されたという。マネジャーは「てんかんかどうかは不明ですが、てんかんのような発作を起こした」と説明。警視庁が詳しい死因を調べている。

 階戸さんは2009年頃から芸能活動を始め、13年「ミスFLASH」のグランプリを受賞。16年から女優に専念し、17年公開の映画「新宿スワン2」や昨年のNetflix「全裸監督」など話題作に出演。清純さと色気を兼ね備え、愁いを帯びた顔立ちで人気を集めた。

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2020年9月1日のニュース