ミルクボーイ、大学の先輩が超売れっ子作家になっていた「うぉー、すげえ!」

[ 2020年8月12日 21:49 ]

ミルクボーイの駒場孝(左)と内海崇
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 お笑いコンビ「ミルクボーイ」が、12日放送のテレビ朝日系「あいつ今何してる? 豪華2時間SP」(後7・00)に出演し、大学時代に頼っていた先輩が大物作家になっていた事実に驚いた。

 内海崇(34)、駒場孝(34)はともに大阪芸術大の落語研究会(落研)で知り合い、在学中の07年にコンビを結成した。当時、ネタ作りの相談やダメ出しを相談していたのが、落研の会長だった先輩の男性「河野さん」。浪遊亭我呂の名前で活動しており、2人は「我呂」と呼び捨てしていたという。

 「我呂」について内海は「たぶん文芸学科で、小説とかを応募したり、それで引っかかるとか、結構いいところまで行ってた」と記憶をたどって明かし、駒場は「またダメ出しして欲しいなあ」と懐かしんだ。

 男性は当時、100キロ近い巨漢だったが、番組の取材に登場した男性は、体が若干スリムになり、オーダーメイドのスーツを着た清潔感あふれる姿になっていた。男性が「作家として小説を書いております」と明かすと、2人は「うぉー、すげえ!」と拍手で大歓喜した。男性は大学卒業後、夢だった小説家の道を進み、24歳で作家デビューした河野裕氏(36)だった。

 河野氏の経歴に、2人はさらに驚かされることになる。デビュー作「サクラダリセット CAT,GHOST,and REVOLUTION SUNDAY」は、17年にアニメ化、さらに野村周平(26)の主演で実写映画化されるなど、いきなり大ヒットを飛ばした。人気の「階段島」シリーズは累計売り上げ100万部を突破。14年に刊行された「いなくなれ、群青」は大学読書人大賞を受賞しただけでなく、横浜流星(23)の主演で昨年、映画化された。

 大学時代の2人について、河野氏は「ものすごいまじめだった。落研がやっていためんどくさい行事を全部投げ出して、更地になったところに新しいイベントを作っていった」と振り返った。お笑いに対する真摯な姿勢から「ずっとプロになることを決めてやってたんじゃないかな」と推測した。

 河野氏はこれまで、「純粋に好きで見てるだけから、誰かに言う必要もない」という思いから、2人の先輩であることは公にしてこなかったという。それでも、2人の活動は追いかけており、昨年のM-1グランプリを制した際には、小説のPR専用だったツイッターに一言、「ミルクボーイ、おめでとうございます」とツイート。「さすがに抑えきれない思いというか、知ってる人がM-1を取ったってすごいですよね。ほんの一時期ですけど、生活を知っている人がそれを取ったというのはすごい」という思いを明かすと、内海は感激で涙をぬぐっていた。

 2人への激励メッセージを求められた河野氏は、「私が知らないところでいろんな方のお力添えはあったんだと思いますが、私は何もお力添えはできてないと思います。特に送る言葉もおこがましいと思っております。今後もこっそり応援していきます」と、謙虚な姿勢を貫いた。

 VTRを見た駒場は「むちゃくちゃええ人でしたね」と感激しつつ、「呼び捨て、ほんまダメ」と自己反省。内海も「全部(のコメントに)、『(先生)』を付けてもらっていいですか?」と笑わせていた。

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2020年8月12日のニュース