吉永小百合　沖縄で「平和の詩」坂本龍一伴奏で朗読

詩を朗読する吉永小百合さん（右）とピアノを演奏する坂本龍一（公演実行委員会提供）
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　女優の吉永小百合（74）と音楽家の坂本龍一（67）が5日、沖縄県宜野湾市でチャリティーコンサート「平和のために～海とぅ詩とぅ音楽とぅ」を開いた。沖縄民謡歌手の古謝（こじゃ）美佐子（65）もゲストとして参加し、詩と歌で平和の尊さを訴えた。

　詩の朗読を通じ、戦争や核兵器のない世界の実現を訴え続けている吉永。沖縄での会は2006年に続いて2度目。今回は毎年6月に行われる沖縄戦の戦没者追悼式で読まれる「平和の詩」などから選んだ11編を坂本のピアノ伴奏で朗読した。

　基地問題にも関心を寄せる吉永は平和の詩について「全国の人がテレビで見たりラジオで聞いたりする。私もその一人。いつも胸が熱くなる」と印象を語った。坂本も「沖縄で演奏するのは初めてだと思う。やっと夢がかなった」と感慨深げ。会場は満員の約1700人の観客で膨らんだ。コンサートの収益は平和推進活動に役立てるという。