東京五輪へテレビ局の戦いも火ぶた 民放は“共同戦線”でNHKを追撃

[ 2020年1月6日 09:00 ]

新国立競技場
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 いよいよ約半年後に迫った東京五輪。7月24日にオリンピックスタジアム(新国立競技場)で開会式を行い、本格的に競技がスタートする。昨年のラグビーW杯は、日本戦5試合いずれかの試合をテレビで見た人数が約8731万人にのぼり、NHKが放送した決勝トーナメント「日本―南アフリカ」戦の平均視聴率は41・6%と驚異的な数字をマーク(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。東京五輪はそれを超えるフィーバーが予想され、歴史的なビッグイベントに向けて各局の戦いは既に火ぶたが切られている。

 NHKは「嵐」がスペシャルナビゲーターに就任。閉会式のちょうど1年前となる昨年7月24日にスタートした特集番組「2020スタジアム」を今年1月から毎月放送として五輪ムードを高める。番組では嵐の5人が日本や世界のアスリートを直撃、強さの秘密や素顔や競技の魅力に迫る。また、ホストタウンや聖火リレーの舞台を取材したり、五輪を機に変わりゆく日本と未来に向けて挑戦する人々の姿を伝える。

 同局のテーマソングも嵐が歌う。作詞・作曲を手掛けるのはシンガーソングライターの米津玄師。NHKは「その先の未来に向け、アスリートやこれからの時代を担っていく若い世代を応援する楽曲」と位置づけ、同曲をスポーツに限らず様々な番組で使用する予定。相葉雅紀(37)は「この曲は、頑張っている人が救われるような優しさにあふれていて、歌っていてとても感動しました。この曲でオリンピック・パラリンピックをはじめ、2020年の日本全体を盛り上げられるよう心を込めて歌わせていただきます」と意欲満々。米津も「カイトは長く残る曲になってほしいと願いながら制作しました。どうか広く行き届きますように」との願いを込めた。

 一方、在京の民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)も昨年7月24日に「一緒にやろう2020」プロジェクトを立ち上げた。視聴者参加型で、さまざまな社会貢献企画を展開していくほか、共通番組を放送するなど“共同戦線”を張る。史上初となる民放共通テーマソングを手がけるのは「サザンオールスターズ」の桑田佳祐(63)。「本当に私で良いのでしょうか?」と恐縮しつつ、「大変ありがたいお話。新国立競技場が目の前に見えるビクタースタジオにて、オリンピックが盛り上がるようなんとか老骨にむち打って頑張りたいと思います!」と力を込めた。同プロジェクトの公式サイトでは歌詞が公開されている。

 今月24日には「東京オリンピックまで半年 民放同時放送一緒にやろう 2020 大発表スペシャル」(後6・40~7・00)が同時同番組で放送される予定。桝太一アナ(38)、弘中綾香アナ(28)、安住紳一郎アナ(46)、竹崎由佳アナ(27)、宮司愛海アナ(28)ら、各局の人気アナが勢ぞろいして番組を盛り上げる。“大発表スペシャル”と銘打つだけに、ビッグサプライズが期待できそうだ。

 各局の五輪番組を盛り上げる面々も続々と発表されている。日テレはキャプテンとして明石家さんま(64)を起用する。00年シドニー五輪から夏の五輪は6回連続となる。有働由美子アナ(50)がスペシャルキャスター、「くりぃむしちゅー」上田晋也(49)がスペシャルサポーターとして脇を固める。TBSは同局の安住アナが総合司会を務める。フジテレビは「関ジャニ∞」村上信五(37)と宮司アナがメーンキャスターに就任。元女子プロゴルファーの宮里藍さん(34)がアスリート・メーンキャスター、柔道男子60キロ級五輪3連覇の野村忠宏氏(45)がオリンピアンキャスターを務める。テレ朝とテレ東は未発表。誰が起用されるのか、予想するのも五輪開幕に向けての一つの楽しみかもしれない。

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