w―inds.台湾10年ぶり単独公演 ファン熱烈歓迎「お帰りなさい!」

[ 2020年1月6日 04:00 ]

ダンサブルに新曲「DoU」を初披露するw-inds.の(左から)千葉涼平、緒方龍一、橘慶太
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 3人組ユニット「w―inds.」が5日、10年ぶりに台湾でコンサートを行った。全国ツアーの最終公演として、新北市の新荘体育館で開催。台湾は2004年に初の海外公演を行い、レギュラー番組も放送されていた“第二の故郷”。3人は現地の流行語も駆使して熱演し「ニーフゥイライラ(お帰りなさい)」と熱烈歓迎を受けた。

 サプライズに感激した。21曲を終え、いったんステージを降りた後だった。「アンコール」に代わって観客4500人から起きたのは、ヒット曲「Long Road」の大合唱。オリジナルの歌詞に続き、2番はファン有志が訳した中国語詞だった。

 橘慶太(34)をはじめ3人が「何、今の歌?」と驚いてステージに飛び出すと、グループカラーの青い紙テープが一斉に投げ入れられた。こちらもファンのサプライズ計画で「ニーフゥイライラ」の声が飛び交った。

 10年のブランクに不安もあったが、温かく迎え入れられた。緒方龍一(34)は冒頭で「ついに台湾に帰ってきました。待った?待っていてくれたかな?」と問いかけると、中華圏独特の甲高い歓声が湧き起こった。

 台湾公演は09年11月以来、約10年ぶり5回目。3人は日本に先駆けて新曲「DoU」(22日発売)を初披露し、歓迎に応えた。緒方はメンバーのジョークに「スーザイハーロー(なんでだよ)」と台湾の流行語で突っ込んでみせ、観客を盛り上げた。

 04年の初公演時は、1カ月前からテントを張って会場に並ぶファンが続出。当時は台湾の民放大手TVBSでレギュラー番組「ファクトリー・ジェネレーション」を持ち「風勝達」の愛称で人気が爆発した。09年以降は現地プロモーターが見つからず公演が開催できなかったが、昨年8月に台湾の音楽祭「スーパースリッパ」に出演したのを機に10年ぶりの公演へとつなげた。

 会場にはママになったファンも見られ、親子で応援する姿も。緒方は「世代を超えてファンになってもらえる。こんなにうれしいことはない」と再訪を約束した。

 《昨年11月香港公演中止 音楽でアジアを一つに 橘「パワー信じている」》w―inds.は台湾で5回のほか、アジア圏では香港で9回、上海で3回の公演実績がある。昨年11月に上海公演を行い、同月に予定していた香港公演は、現在も続く香港政府への抗議デモの影響で中止となった。橘は「アジアのパワーを信じている。もっともっとライブをやってダンスミュージックを楽しみたい」と、アジア一体で音楽シーンを盛り上げていく意気込みを示した。

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