阪神大震災から25年 17日、久米宏がABC道上洋三アナと対談

[ 2020年1月6日 05:00 ]

ABCテレビ「キャスト」で25年前の阪神淡路大震災について語るフリーアナウンサー・久米宏
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 ABCテレビ夕方のニュース情報番組「キャスト」(月~金曜後3・50)の17日放送に、フリーアナウンサー・久米宏(75)が登場。25年前の「阪神・淡路大震災」について、同局・道上洋三アナウンサー(76)と対談する。

 久米は当時、テレビ朝日系「ニュースステーション」のメインキャスターを務めており、被災地を取材して回り、テレビで震災の模様を伝えた。25年たった今、人や被災地がどう変わったのか。

 「25年、四半世紀という区切りは放送局の都合で、実際に住んでいる人には関係がない。今回の出演も意味がないのではないかと思ったが、実際に来てみたら意味はあった。25年前のことをはっきりと覚えている今、再び取材や話ができるのは、この25年が限界。自分自身の区切りでもあった。30年の特番は記憶が怪しいので…」

 久米は震災当時に取材した神戸市兵庫区の街を再び訪れ、復興した街で当時取材した人と再会。また、火災被害が甚大だった長田区で当時を知る人を取材した。

 久米は最近、日本各地で起こる地震報道を見るたびに、メディアの役割を考えるそうで「実際に大地震が起きたら停電し、発生直後のテレビは役に立たない。ラジオもうまくつけられない。大事なのは、普段から防災について伝え続けること。節目だからではなく日頃から、繰り返し伝える。これが放送局の義務」と鋭く指摘。さらに「今回の出演は当時の状況について、また、メディアが問われている防災や報道のあり方について、テレビを通じて話ができる最後の機会かもしれない」と、震災を知らない世代に、教訓や思いを伝えることの難しさとその重要性について語った。

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