「世界最高齢」の指揮者・井手章夫氏 来年1月、93歳で演奏会開催「大胆な企画」

[ 2019年11月21日 13:09 ]

指揮者活動70周年記念演奏会の発表会見に臨んだ指揮者・井手章夫氏(中央)とナビゲーター・桂米団治(左)、大阪交響楽団・赤穂正秀氏
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 「世界最高齢」の指揮者・井手章夫氏(92)が来年1月9日、指揮者活動70年、ベートーベン生誕250年を記念して演奏会(京都コンサートホール)を開催することを21日、大阪市内で発表。93歳で舞台に立つ井手氏は「こんな大胆な企画をしはった。プロの皆さんと一緒にどれだけの音楽が作れるか」と楽しみにしている。

 井手氏は1927年1月1日、京都市生まれ。教師、医学博士をしながら1949年から新制高等学校連合交響楽団で指揮を担当。音楽分野でも活躍してきた。指揮者活動70年を記念して、ベートーベンの交響曲第2番を指揮。残る1~9番の聴きどころを抜粋して大阪交響楽団が演奏する。井手氏は、プロのオーケストラの前では初のタクトとなり、舞台に立つのも08年10月以来12年ぶりのこと。発表会見では「終戦の際、食べ物はなかったが、本を読める、音楽ができるのはうれしかった」と自由への喜びを感じたことを力説した。

 ちょうど2020年はベートーべン生誕250年のメモリアルイヤー。「交響曲第5番・運命」や「第九」はポピュラーに演奏されるが、第2番を取り上げるのは珍しいそうで「私にとっては思い入れの塊。70年前のことを今でも思い出します。冥土(めいど)の土産になりますね」と井手氏は笑った。

 また、ナビゲーターを務めるのはクラシック音楽を愛してやまない落語家・桂米団治(60)。井手氏は夫人の伯父にあたり「親父(三代目桂米朝)とほぼ同じ年。音楽活動をやってるのを知らなかった」と話し「93歳の方の指揮を見たい。世界でも類をみない。伯父さんに対するエールです」と企画した。米団治はベートーべンの交響曲第7番第4楽章のタクトを振るう予定だ。01年に亡くなった朝比奈隆氏、17年に亡くなったポーランド生まれのスタニスラフ・スクロバチェフスキ氏に並ぶ93歳でのタクトに注目だ。

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