クイズ番組の転換点?視聴者参加型フジ「99人の壁」 タレント依存の現状へ一石投じる

[ 2019年3月21日 10:00 ]

フジテレビのクイズ番組「99人の壁」でMCを務める佐藤二朗
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 最近、注目している番組がある。昨年10月にフジテレビでレギュラー化された「99人の壁」。近年、減り続けていた視聴者参加型のクイズ番組だ。

 有名人、一般人が入り交じった計100人が参加。そこから選ばれた1人が「チャレンジャー」となり、自分の得意分野の早押しクイズに挑戦。ほかの99人の「ブロッカー」と対戦し、5問連続正解で100万円を獲得できる。ブロッカーが阻止した場合、次のチャレンジャーになる。

 最大の魅力は、参加者が繰り広げる「真剣勝負」。子供も大人と同じルールの下で参加できるのだが、おじさんブロッカーが小学生チャレンジャーを破り、大人げなくはしゃいだりしていると人間の“本性”が垣間見えるようだ。

 ほかに、問題の不備があった時に備え「QAR(クイズ・アシスタント・レフェリー)」としてクイズ作家らが別室で収録を見学。審議を行うルールを設けるなど、“真剣勝負”を際立たせるための工夫もされている。

 かつて視聴者参加型のクイズ番組は数多くあった。60~70年代は「アップダウンクイズ」や「クイズタイムショック」の全盛期で、70年代後半には「アメリカ横断ウルトラクイズ」「クイズ100人に聞きました」が生まれた。その後も「クイズ$ミリオネア」などが人気になったが、今はテレビ朝日系の「パネルクイズ アタック25」が生き残る程度。大半は芸能人が回答者として出演するクイズ番組だ。背景にはテレビ局のタレント依存の強まりがあると思われるが、一般参加者を集めて面白い番組にするのが難しいのも事実だろう。

 ただ、最近はテレビ番組を見ながらSNSで感想をつぶやく視聴スタイルも定着。たとえ一般参加者でも個性的なキャラクターであったり、スリリングな勝負を繰り広げれば話題になりやすくなっている。「99人の壁」がクイズ番組の歴史の転換点にならないか、期待したい。

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