今でも街で「布美枝ちゃん!」 松下奈緒が語る朝ドラへの感謝

[ 2018年10月10日 10:30 ]

「まんぷく」でヒロインの姉を演じている松下奈緒
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 NHK連続テレビ小説「まんぷく」に出演している松下奈緒に話を聞いた。

 松下は2010年放送の「ゲゲゲの女房」でヒロインを務めた。朝ドラが不振で「終了説」まで取り沙汰されていた時期。視聴者層拡大を図るため、放送開始時間を15分繰り上げ午前8時とした同作も、初回に14・8%のワースト視聴率を記録した。それでも「不安も心配もなかった。面白い作品になっている自信があったので絶対に大丈夫と思っていました」という。

 その言葉通り、物語が進むにつれて数字を上げ、最終回は最高視聴率23・6%をマーク。「ゲゲゲの女房」は流行語大賞の年間大賞に輝き、朝ドラの大きな転換点になった。松下も放送から8年が経った今でも「布美枝(ふみえ)ちゃん!」と役名で呼ばれることがあるという。「ゲゲゲの女房があったからこそ、今も仕事を続けていられる」と感謝する。

 朝ドラの撮影期間は通常、約10カ月。役作りの時期を含めると、1年以上にわたって同じ役に向き合う。「いつの間にか、ヒロインが自分のことのように思えてくる。10代からおばあちゃんになるまで演じるんで、自分にしか分からないことも出てくる。最後は“自分にしかこの役はできない”と思っていました」

 今回演じるのはヒロイン福子(安藤サクラ)を支える姉の克子役。「作品で描かれていないバックグラウンドを考えながら、時間をかけて克子さんに寄り添っていきたい」。8年ぶりに帰ってきた朝ドラ。「この8年で女優さんとして成長させてもらった部分がたくさんある」。その演技に注目したい。

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