桑田佳祐絶賛 ショッピングモールの女王が歌う新たな「桜ソング」

[ 2017年4月4日 10:00 ]

ミニアルバム「うた弁」でメジャーデビューする半崎美子
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 桜のシーズンが本格化する中、今年の「桜ソング」が誕生した。シンガー・ソングライター半崎美子(36)の「サクラ〜卒業できなかった君へ〜」だ。

 5日発売のメジャーデビュー・ミニアルバム「うた弁」に収録する一曲。2月にショートバージョンをユーチューブで先行公開したところ「泣ける桜ソング」として話題になり、発売元の日本クラウンには「フル尺は公開しないのか」「どのCDに入るのか」などの問い合わせが殺到。話題性から全国のラジオ15局が今月、大量オンエアすることを決めた。

 半崎の身近な人が高校の時に同級生を亡くし、一緒に卒業できなかったことを歌にした。♪桜 花びらが舞う 一緒に見ていた夢を ふわり空にのぼった あなたに送りたい…と、繊細な声で歌い上げるサビが印象的なバラード。半崎は「桜を見て晴れ晴れしていない人だっている。ほかにはない自分らしい桜ソングを作ろうと思いました」と語った。

 自身は北上する“桜前線”のように全国で歌ってきた。「日常生活に根付いた歌を歌いたい」と、日常的に利用されるショッピングモールを中心に活動。2013年から4年で延べ200カ所以上を回った。歌で全国の買い物客や家族連れを泣かせ「ショッピングモールの女王」と呼ぶ人も出現し、徐々に存在が音楽界に伝わっていった。昨年12月にはサザンオールスターズの桑田佳祐(61)がラジオ番組で絶賛し、話題にもなった。

 歌手活動は17年。メジャーデビューをつかんだが「ショッピングモールは自分の歌が溶け込む場所。まだまだいっぱい回ります」と、スタイルを変えずに歌声を響かせていく。

 ◆半崎 美子(はんざき・よしこ)1980年(昭55)12月13日、北海道生まれの36歳。大学中退後に単身上京しパン店に住み込みで働きながら音楽活動をスタート。CD制作はもちろん、公演製作や運営、グッズ製作なども全て自力で行ってきた。昨年10月に行った東京・赤坂ブリッツ公演が評価されレコード会社5社の争奪戦に。笑福亭鶴瓶とは、09年にスタジオで出待ちしCDを渡そうとしたことがきっかけで今も交流がある。

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