1908年以来の低打率、大物打者の長打率低下 MLB機構の努力にもかかわらず得点減少は続く

[ 2024年6月15日 13:40 ]

ロナルド・アクーニャ
Photo By スポニチ

 ネットサイト「ザ・スコア」のトラビス・ソーチック記者が今季のMLBで得点数が大幅に減少している問題について分析を試みている。14日(日本時間15日)の試合前の時点でリーグの打率は・241、このペースが続けば、記録上4番目、1908年以来では最も低い数値になる。リーグ全体のOPS・699は、1989年の・695以来の低い数字になる。

 深刻なのは、内野の守備シフトに制限を加え、走塁を活性化するための新ルールを定めて2年目になるのに、得点につながっていないこと。得点は変更1年目の昨季から6・3%減少し、1チームあたり平均4・33点となっている。これらはMLB機構にとって全く好ましい事態ではない。

 ソーチック記者は今回はルール変更事態について分析するのではなく、どのチームが数字を下げているかに焦点を当てている。一番の“戦犯”はブレーブスだ。昨シーズンは、歴史的に優れた成績を残した。史上初めて・500を超す長打率を記録し、19年のツインズと並ぶシーズン最多ホームラン(307本)を記録。300本のホームランと100回の盗塁を達成した史上初のチームとなった。球団のwRC+(125)は、27年のニューヨーク・ヤンキースと並んで史上2位タイだった。

 一転、今季のブレーブスの長打率は・396で、ホームランは約160本のペース。この1か月も好転の兆しは見られない。昨季MVPのロナルド・アクーニャが膝のケガで今季はもうプレーできないが、期待外れは彼だけではない。マット・オルソン、マイケル・ハリス、オースティン・ライリーも不調が続く。本拠地トゥルイスト・フィールドの加湿器やボールに問題があるのかもしれない。

 この球場は今年の飛球の平均飛距離で8位にランクされている(95mph以上の打球)。昨年の377フィート(約114・9メートル)から10フィートも減少。三振率、四球率などブレーブスの他の多くの指標も悪化。平均打球速度は昨年の91マイル(約146・4キロ)から90・3マイルとなった。

 次はレイズ。17年以来、初の負け越しの危機に瀕しており、バットが冷え切っている。ランディ・アロザレーナとヤンディ・ディアスを筆頭にさっぱりだ。3番目はブルージェイズ、ジョージ・スプリンガー、ボー・ビシェットが打てていない。個人で目立つのはダイヤモンドバックスのコービン・キャロル。昨季、ゲームの最高の若手選手の一人として頭角を現したが今季打率・213、ホームラン2本だ。彼をマイナーに降格させるべきかどうかについての議論も出ている。

 ちなみにタイガースは今月初めに、昨年31本塁打の元1位指名スペンサー・トーケルソンを降格させた。打てていない選手は特に長打率が低下している。マリナーズのフリオ・ロドリゲスは打率・268を維持しているが、長打率は・354だ。カージナルスのポール・ゴールドシュミットも長打率が・354、14年間の通算長打率は・513である。

 ソーチック記者は「良いニュースはシーズンのまだ早い段階ゆえ、この数字は改善されていくかもしれない。しかしながら間もなく手遅れになる」と指摘している。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年6月15日のニュース