阪神・森下 甲子園初練習で新打法!待望1号狙う「バッティングを見直した。バットの位置を気持ち高く」

[ 2023年3月2日 05:15 ]

甲子園での初練習で汗を流した森下(撮影・大森 寛明)
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 阪神のドラフト1位・森下(中大)が1日、西宮市内の甲子園球場で入団後初めての練習を行った。「凄く楽しめた」と、屋外でのフリー打撃では40スイングで柵越えは7本。今春の沖縄・宜野座キャンプからマイナーチェンジを加えた“新打法”で、待望の「虎1号」をぶっ放す。

 「(休養日の28日に)バッティングをちょっと見直した。見た目じゃ分からないぐらいの差なんですけど、バットの位置を気持ち高くした。凄くいい感じで、感触も良かった」

 貴重な休養日でも、頭の中は野球のことでいっぱいだ。今キャンプ最終日となった2月27日の屋外フリー打撃では、59スイングで柵越えはわずか2本。雨が降る悪天候を差し引いても、本来の姿ではなかった。疲労もあっただろう。しかし、それを放置しないのが森下の最大の能力。修正箇所を洗い出し、甲子園で練習が始まるタイミングで決断を下した。

 「(打球の)角度も出ていなかったし、芯に当たった時の感覚がキャンプ中は良くなかったので、もっと良くするために変えた」

 再スタートにふさわしい快音が青空にこだました。進化を遂げた姿から、誰もが待ちわびるアーチの予感が漂う。4日のオリックス戦からはいよいよ聖地でオープン戦が始まる。新人の“甲子園開幕弾”となれば、80年の岡田彰布以来。森下に狙わない理由はない。(八木 勇磨)

 【データ】阪神のオープン戦甲子園初戦の本塁打は、14年新井良太を最後に8年間出ていない。新人に限れば、80年3月18日の西武戦で9回、3ランを打った岡田彰布が最新。今年出れば43年ぶりになる。なお佐藤輝が新人の21年、オープン戦6本塁打中3本を甲子園で打っているが、初戦の3月9日広島戦は初回右前適時打のあと三振、左飛、三振。初甲子園弾は翌10日の2試合目、5回の第3打席だった。

《右翼で35分間の特守》
 森下は全体練習後に右翼の位置で特守に取り組んだ。甲子園でのプレーは東海大相模3年時に出場した18年の選抜大会以来。この日は飛球と、ライン際のクッションボールの処理で計35分、懸命に打球を追った。オフに外野フェンスの一部が改修され、リリーフカーが出入りする両翼ポール際のフェンスに生じていた10~20センチの段差が水平になった。イレギュラーや不規則なはね返りはなくなるが、甲子園の右翼はドラ1新人にとっても未知数の場所。筒井外野守備走塁コーチは「きめ細やかなところをレベルアップしてほしい」と守備力向上にも期待を寄せた。

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2023年3月2日のニュース