日本ハム 新球場初練習で新庄監督ゾッコン 低いフェンスで本塁打倍増&天然芝で守備と機動力生かせる

[ 2023年3月2日 06:00 ]

新球場エスコンフィルード北海道で初練習を行う選手たち(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは1日、今季開場する北海道北広島市の新本拠地「エスコンフィールド北海道」で初練習を行った。新庄剛志監督(51)は、札幌ドームよりもフェンスが低い新球場での本塁打増を期待。天然芝となった球場では打球の球足が鈍くなるため、守備と機動力を重視する新庄野球が効力を発揮するとナインも歓迎した。先行開幕する30日の楽天戦へ、手応えの初練習だった。

 左右非対称の外野フェンス。昨季までの本拠・札幌ドームから右翼が1メートル、左翼が3メートル狭くなり、フェンスも低くなった。真新しい新球場での初練習。選手を見守った新庄監督は、冗談めかしながらも大きな期待を口にした。

 「12球団で一番、狭いなという印象は受けました。(本塁打が)最低でも260本くらい打てそうなんじゃないかな」

 昨季のチームはリーグ4位の100本塁打。倍増以上の青写真を描いた。左右非対称の外野のフェンスは大部分が2・8メートル。札幌ドームの5・8メートルから3メートルも低くなり、初練習で行ったフリー打撃でも、宇佐見や今川ら多くの選手が柵越えの打球を放った。

 さらに特徴的なのは外野の天然芝だ。人工芝の球場よりも、打球の勢いが弱まりやすい。五十幡や、ドラフト1位・矢沢(日体大)ら俊足の選手が多く、二塁に走者を置いた場面では、単打で生還できる可能性が増える。外野でノックを受けた松本剛も「純粋に芝が長いのは確かだけど、足が速い走者は二塁から一気に帰ってこられそうですね」と証言。外野手出身の新庄監督は芝が長すぎるとし「半分ぐらいにしてもらいたい」と改善を要望したが、走塁を重視し、無安打で1点を取ることを掲げる「新庄野球」にフィットしそうだ。

 内野席上部の照明の位置のほか、外野フェンスのねじの突起具合まであらゆる箇所をくまなくチェックした指揮官。「この球場を見てたら、僕しかこの球場に合わないなという気持ち」と言い切った。優勝しか目指さないというシーズン、整った舞台で結果を出すだけだ。(田中 健人)

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