カージナルス・ヌートバーが来日「緊張と楽しみと」辞退の誠也の無念を背負い、侍ジャパン合流

[ 2023年3月2日 06:48 ]

羽田空港に到着したヌートバー(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンのラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)が2日早朝の航空機で羽田空港に到着した。本日中に名古屋入りして侍ジャパンに合流する。

 報道陣や、カージナルスのキャップやジャンパーを着たファンが待ち受ける中、午前6時19分、キャップを被り、グレーと黒のスエット姿で到着ロビーに姿を現したヌートバーは、一緒に写ろうとするファンの自撮りに付き合う場面も。「長旅でしたが、チームに合流するのが、日本に着陸することが楽しみだった」と笑顔を見せ、侍ジャパン合流直前となった心境として「すべての感情が入っている。緊張もありますし、楽しみでもある。日本を代表する選手とプレーすることが楽しみです。攻撃でも守備でも全力プレーを。(大谷)翔平みたいな選手をサポートしながら、優勝しかないと思っている」と力強く話した。

 また、日本のファンに向け日本語でのメッセージをリクエストされると「オーーーウ!…ヨロシクオネガイシマス、アンド…オハヨウゴザイマス。ガンバレガンバレ!」。流暢に語って再び笑顔を見せた。

 正右翼手で主軸予定だったカブス・鈴木の出場辞退。中堅起用の方針だったヌートバーには、右翼手として期待がかかる状況になった。昨年、カ軍での94試合の外野出場のうち、79試合が右翼で中堅は12試合。本来のポジションで、侍の外野の一角を担う。

 その鈴木は同い年の大谷に「ヌートバーをよろしく」とメッセージを送ったという。「メッセージ送ってくれたのも知っている」とヌートバー。「誠也とはこの1週間話しをしていて、誠也が大会には出てないけど、サポートしてくれると言っている。それだけでも人柄のよさが出ているし、頼りにしている」と感謝の思いも口にした。

 鈴木の無念を背負い、魂を受け継ぐ。代表選出決定後、鈴木とはメッセージを交換。侍ジャパンへ向けて「日本語レッスンもするよ」と鈴木がサポート役を買って出るなど共闘を楽しみにしていた。「もちろん外野のどのポジションも守れるように準備しないと。勝利のために(打順は)1~9番どこでもかまわない」。キャンプイン時に宣言したように、侍のために戦う準備はできている。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月2日のニュース