侍・近藤 誠也の穴埋め任せろ!中堅で一人黙々ノック受け「しっかりと自分の準備をする」

[ 2023年3月2日 05:05 ]

外野ノックでボールを追い掛ける近藤(撮影・会津 智海)
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 バンテリンドームの広い外野。センターにはポツンと一人、近藤の姿があった。内野で投内連係が行われ、投手全14人と内野手7人に加えて外野登録の周東も三塁に。近藤はたった一人で、清水外野守備走塁コーチのノックを黙々と受けた。

 「もう時間もないし、しっかりと自分の準備をする。(鈴木)誠也も見て喜んでもらえるような結果になればいい。悔しいと思う」

 19年プレミア12、21年東京五輪でともに戦った鈴木の出場辞退。まず「同志」の無念さを思いやった。一方でスタメン出場の可能性は高まった。当初は左翼・吉田、中堅・ヌートバー、右翼・鈴木の構想で、宮崎強化合宿序盤は左翼守備に入った。鈴木が左脇腹を痛めた直後、2月26日の壮行試合・ソフトバンク戦では中堅に入り、清水コーチが「凄くセンターで指示を出してくれた」と語るように首脳陣の評価を上げた。打撃は25日からの2試合で4打数4安打2四球と出塁率10割。好調をキープしている。

 1日は1人で中堅と右翼付近の守備練習を行ったが、いよいよ大リーガー外野手と追加招集の牧原大が加わる。大谷とは元チームメートで、選手間の潤滑油としても期待される。「(大谷)翔平自身も知っている選手は少ない。チームになじめるように。一つにまとまれるように」と大谷側のサポート役も担う覚悟。9日の開幕までに連係を深めていく力になる。

 注目される中堅守備には「慣れとかは多少ありますけど、そんなことも言っていられない。任されたところで自分のプレーをしたい」となりふり構わずにいく。(神田 佑)

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2023年3月2日のニュース