阪神・湯浅、ダルさんみたいになりたい! WBC合宿での投球術伝授に感謝と決意「しっかり世界一獲る」

[ 2023年3月2日 07:00 ]

27日の宮崎合宿でダルビッシュ(左)と笑顔で話す湯浅
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパン・湯浅京己投手(23=阪神)が1日、本紙の独占企画「己を超える~アツキ魂~」でWBC本番へ向けた“アツアツ”な決意を明かした。第1回は宮崎で行われた代表強化合宿での話題。ダルビッシュとの交流秘話や、大勢や栗林ら強力投手陣への意識について語るとともにチームへの貢献と世界一獲得を力強く誓った。

 スポニチ読者の皆さま、初めまして。阪神タイガースの湯浅京己です。第1回は第5回WBCへ向けた思いを語ります。ご愛読のほどよろしくお願いします! 

 宮崎での代表強化合宿ではダルビッシュさんを中心に、いい雰囲気の中で練習することができました。球界を代表する選手たちから多くの刺激を受け、充実した濃い期間となりました。ダルさんは誰に対してもめちゃくちゃ優しくて、聞けばどんなことでも丁寧に教えてくれます。あらゆることの知識が凄いので本当に勉強になりますし、実際にダルさんと接してみて異次元だと感じました。尊敬しかないです。自分もダルさんみたいな人間になりたいと、心から思いました。

 技術的な話では普段、フォークでカウントを取るときはツーシームのようなイメージで、また空振りを取るときはしっかり落とすイメージで投げ分けています。基本的に握り方は変えず、あくまで意識だけを変えて投げています。

 その考えを基本として練習ではダルさんからスライダーとフォークの2種類の投げ方や握り方などを教わりました。投球の引き出しや選択肢を増やしたくて、球の性質を生かした「落ちやすい」フォークの握り方を教えてもらいました。実際に2月26日のソフトバンク戦では違和感なく投げることができました。(※1)

 また、同じくソフトバンク戦で登板した大勢はエグい投球をしていましたし、栗林さんはランナーが出てからのギアの上げ方が凄かったです。それぞれいいところがあって本当に凄いですが、だからといって自分と比べてどう…とかマイナスなイメージになることはありません。自分には自分の良さがあると思いますし、自分にしかできないピッチングをするだけです。たくさんの刺激をもらって成長したいと思います。

 WBCまでに、投球面では真っすぐのコースがまだ高いので、そこをしっかり修正したいと思っています。確実に感覚よく投げられているので、いい調整ができているとは思います。本番ではタイブレークもありますが、塁上にランナーがいた方が絶対に点をやらないという気持ちはより強くなります。もし無死二塁のタイブレークで投げることになっても、イニングの頭からいくことになっても、しっかり力を出して無失点で帰ってきたいと思います。

 どんな状況、場面で投げてもやることは変わらないと思いますし、任された場面で自分のピッチングをするだけです。日本の力になれるように精いっぱい投げるのみです。WBCでもアツアツの応援よろしくお願いします!しっかり世界一を獲って2回目のコラムを迎えたいので楽しみに待っていてください!(阪神タイガース投手)

 ※1 7回に4番手で登板して1イニングを3者凡退。先頭の柳町を二ゴロの後、上林に初球からスライダーを2球投げた。一ゴロで2死後、栗原には2ボール1ストライクからフォークを2球。140キロで空振りを奪うと、最後は141キロで投ゴロに封じた。

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2023年3月2日のニュース