【矢野燿大氏 直撃キーマン 1】阪神・佐藤輝の本音 三塁で「最後まで試合に出るというのが一番」

[ 2023年2月9日 05:15 ]

 「矢野ガッツ」を決める佐藤輝(右)と「Zポーズ」の矢野燿大氏(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が前監督で本紙評論家の矢野燿大氏(54)と師弟対談し、(1)40本塁打&100打点(2)かっこいい姿を貫く(3)勝利に導く一打を量産の「3大指令」達成を誓った。4年ぶりに声出し応援が全面解禁される見込みの本拠地・甲子園球場を豪快なアーチで沸かせることも約束。昨季までの裏話や今後への期待など本音で語り尽くした。(取材・構成=八木 勇磨)

 矢野 対談企画で輝と話をするとはなあ。キャンプではどう?

 佐藤輝 まだ第2クールが終わったところですけど、いい流れで来ています。

 矢野 変えているところはある?

 佐藤輝 オフの12、1月とやってきたことを、いろいろと試しながらやっています。いい時は(体を)こう使ってるっていうか、そういう使い方をより意識してやっています。タイミングの取り方も少しだけ変えました。今まで軸足に(体重が)乗っている感じだったのですが、どちらかというと真ん中に寄せました。見た感じではちょっとした変化なんですけど、自分の中では結構変えました。

 矢野 今年の目標は?

 佐藤輝 いずれは、本塁打を40本、50本打ちたいですね。

 矢野 いやいや、いずれと言わんと。俺もいってほしいな。輝にはずっと言ってるけど、ホンマ輝には“かっこよく”いてもらいたい、というのが俺の勝手な希望。それは数字も残すから、かっこええんやけど、ずっと言ってる「姿勢」の部分。ファンの人も大事にしてるし、トータルでかっこいい人は、結果も残して、そういうこと(姿勢)もできる選手。40、50本のホームランを打ちながら、そういう姿勢の部分も目指せる選手になっていってもらいたい。守備はどう?

 佐藤輝 守備は三塁をやらせてもらってて…。

 矢野 うれしそうやな。三塁やりたかったもんな。(昨季)俺に“やらしてくれ、やらしてくれ!”って言うてたけどな。

 佐藤輝 本格的というか、より集中して、三塁に打ち込めています。そこは本当に今キャンプでしっかり、コーチとも話し合って「基本からやる」ということを意識してやっています。

 矢野 終盤の守備固めで、輝に代わって三塁に別の選手が入っているのを見たくないからな。

 佐藤輝 守備固めを出されずに、最後まで試合に出るというのがやっぱり一番だと思う。そのレベルにいけるようにやっていきたいです。

 矢野 輝とは2年間、ともに戦った。改めて振り返ってどう?

 佐藤輝 自分にとってプロでは初めての監督なので、この先、現役をやっていく中でも一つの基本というか、一番思い出すところです。矢野監督には「姿勢」を凄く言われてきた。そういうのは自分でも(都度)気付いていくだろうし“矢野監督、こんなこと言ってたな”とか、頭に浮かんでくると思う。

 矢野 「姿勢」のことしか言ってなかったもんな。

 佐藤輝 はい。“先生”という感じです。(2に続く)

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2023年2月9日のニュース