「私たちはどの球団にも負けていない」エンゼルスのモレノオーナーが大谷との大型契約の可能性に言及

[ 2023年2月9日 10:27 ]

大谷とモレノ球団オーナー
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 ニューヨークポストのジョン・ヘイマン記者が8日(日本時間9日)フロリダ州パームビーチのオーナー会議で、エンゼルスのアート・モレノオーナーをインタビュー。同オーナーは「大谷を引き留めたい。唯一無二の選手で、人間としても素晴らしい。世界で最も人気のある野球選手の一人でもある。うちのファンとも本当に良い関係を築いている」と語った。

 オーナーは大谷の目標が勝つことだと理解し、引き留めには「うちは勝たねばならないし、フィールド上でもっとうまくやらないといけない」と話した。大リーグ関係者はエンゼルスの大谷との契約延長の見込みは薄いと見ているが、モレノは希望は持っているとし、「(契約の)可能性という点では、私たちはどの球団にも負けていない」と言い切った。

 大谷との契約には5億ドルはかかると言われているが、「経済的にはうちはたいていトップ10に入っている球団、だから全く不可能ではない」と答える。このオフ、エンゼルスは総額1億ドル近い補強を行ったが、それについてはペリー・ミナシアンGMとスタッフたちの仕事ぶりを評価。大リーグのスケジュールが変わって「ヒューストンと19試合も戦わなくていい」と、23年の成績向上に期待している。

 昨夏、モレノオーナーは大谷のトレードを断った。それについては「トレードの話があったのは本当だ。しかしサイヤング賞候補の先発投手とMVPタイプの選手から、どう見返りを得たら良いのか?どうやったらトレードできるのか?できない」と振り返る。大谷はベーブ・ルースの再来だと言われる。ルースのレッドソックスからヤンキースへのトレードは歴史的な大事件で、プロ野球が国民的娯楽に進化する契機となった。モレノは「私は人生を通して野球を愛してきた。そしてベーブ・ルースの話は全て読んできた」と明かす。それは大谷をトレードした人物にはなりたくなかったという意味なのかもしれない。

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2023年2月9日のニュース