日本ハム・万波「超人」目指す!キャンプ訪れたOB糸井氏からも「期待の選手」として指名

[ 2023年2月9日 06:00 ]

フリー打撃で柵越えを放つ万波(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・万波中正外野手(22)が8日、「超人」継承を誓った。沖縄・名護キャンプに球団OBの糸井嘉男氏(41=阪神スペシャルアンバサダー)が訪問。12年まで所属し、その後はオリックス、阪神でも活躍したレジェンドから「期待の選手」として指名された。首位打者&盗塁王のタイトルを獲得し、ゴールデングラブ賞も7度受賞したプレースタイルを「理想」に掲げ、プロ5年目の大ブレークを目指す。

 外野陣で受けていたノックを終えると、練習を見守っていた糸井氏が出迎えてくれた。少年時代から憧れてきたスーパースターが目の前にいる。万波の笑みがはじけた。

 「直接話はできなかったけど、みんなでコミュニケーションを取らせてもらいました。糸井さんって、でっかいなあと思いました」

 1メートル88ながら、現役引退後も体を鍛えているレジェンドを見て、1メートル92の大型外野手も驚いた。「僕らは小さい頃から糸井さんを見てきた世代。大スターです。三拍子のスタイルにも、純粋に憧れます。できることなら、糸井さんのようにずっと打率3割を打って、首位打者と盗塁王も獲って、守備もうまい選手を目指したい」。まさに、理想とするプレーヤーなのだ。

 決して、一方的な片思いではない。報道陣から「ポテンシャルを感じる若手は?」と聞かれた糸井氏も「めっちゃおる。糸井、万波、糸井…、ジェームス(野村)、清宮君。今川君も角度を持った打撃をするし、江越もいる。ごじゅうばた君(五十幡)の足と肩は凄い」とジョークを交えながらも、真っ先に万波の名前を口にした。

 投手でプロ入りした糸井氏は遠投120メートルの強肩と、近大時代にアップシューズで100メートルを10秒台で駆け抜けた身体能力で、ファンから「超人」と呼ばれた。似た体形で、遠投110メートル、50メートル6秒2の快足を誇る万波にも同じ雰囲気が漂う。

 「超人って格好いいですよね。糸井さんとか、柳田さんとか、スターの外野手しか言われていない。その中に入りたい」

 「超人継承」を誓った5年目は、5日の紅白戦ではバックスクリーン弾を放つなど絶好調だ。9日は韓国・サムスンと今季初の対外試合(名護)に挑む。「まずは、強い打球を前に飛ばしたい」。大きな目標を掲げたからこそ、小さなテーマに一つずつ取り組んでいく。(横市 勇)

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2023年2月9日のニュース