楽天・安田 東北のゴジラ改め東北のモスラだ!技あり左前打に石井監督が命名 大きく羽ばたけ

[ 2023年2月9日 05:30 ]

シート打撃で高田孝(左)から安打を放つ安田(撮影・光山 貴大)
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 「東北のゴジラ」が「東北のモスラ」に改名!?楽天の沖縄・金武キャンプで初めて行われたシート打撃で、2年目捕手・安田のバットから快音が飛び出した。ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏に似ていることから「ゴジラ」のニックネームで呼ばれるが、オフの打撃フォーム改造の成果を目の当たりにした石井監督は「東北のゴジラだっけ?モスラです」と独特の表現で感想を口にした。

 昨季イースタン・リーグで勝利数、防御率、勝率の3冠に輝いた高田孝と対戦した1打席目。1ボール2ストライクと追い込まれてからの4球目のフォークを鋭く左前に運んだ。「長打がベストだけど、最低限のヒットが打てた」と振り返るように、体勢を崩されそうになりながらとっさの対応力を見せた。2打席目は育成左腕・佐藤の直球にややタイミングが合わず中飛に打ち取られたが、指揮官は「凡打も内容が良かった」と評価した。

 強打の捕手として入団し、ルーキーイヤーだった昨季は球団の新人捕手で初めて開幕スタメンマスクに抜てきされた。その後は新型コロナ感染やケガの影響で5試合の出場にとどまり、今季は正捕手&20本塁打以上の目標を掲げる。オフの自主トレではソフトバンク・柳田に助言を受けながら打撃改造に取り組んだ。「バットを体の内側から出して、スイングスピードのトップをミートポイントに合わせるように意識している」。アッパースイングを修正してコンパクトになったが「かみ合えば飛距離もアップする」と強調する。

 指揮官は「良い部分は残して無駄なところをそぎ落としてキャンプに来てくれた」と評価した上で「モスラの幼虫ってカブトムシの幼虫みたいなんですよね」と笑った。成長途上の安田が完全体になってモスラのように大きく羽ばたいてほしい。ネーミングにはそんな願いが込められているのかもしれない。(重光 晋太郎)

 ◇安田 悠馬(やすだ・ゆうま)2000年(平12)3月3日生まれ、兵庫県出身の22歳。須磨翔風から愛知大を経て、21年ドラフト2位で楽天入団。昨季は「8番・捕手」で開幕スタメン出場し、チーム3試合目となる3月29日のオリックス戦でプロ初アーチを放った。1メートル85、105キロ。右投げ左打ち。

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2023年2月9日のニュース