【プロ野球キャンプの記者仕事　9日目】ラミちゃん地獄の早朝トレーニング

ラミレス氏
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　【プロ野球キャンプの記者仕事　9日目】朝の監督散歩が思わぬ事態を招くことがある。DeNAの沖縄・宜野湾キャンプで監督時代のアレックス・ラミレス氏の散歩に同行したときだ。「最近はトレーニングにはまっている」という。

　「筋トレですか？」と軽く聞いたのが運の尽き。ラミレス監督は「クロストレーニングといってなかなかハードなんだ」と、動画まで見せてくれた。野球や陸上、サッカーなどの選手は競技に必要な特定の筋肉を鍛え上げるが、クロストレーニングで複合的に筋力を鍛えることで体のバランスや機能を回復することができる。

　「沖縄にもジムがあるから明日の朝、一緒にやろう」

　その瞬間、報道陣は青ざめた。世の中には色々な言い訳があるものだ。翌朝、5時30分の集合時間に来た勇者はわずか4人。まだ日が昇る前に縄跳びを行い、15キロのケトルベルを振り回すことになった。

　「気持ちいいだろ？今日は君たちに合わせて軽めのメニューにしてもらったんだ」。軽々とこなすラミレス監督を見て、2000安打を達成したアスリートの底力を痛感。ご褒美にジムのTシャツを買ってもらったのが唯一のいい思い出だ。その日はペンを持つ手が一日中震えていたのは言うまでもない。（K）