阪神・中野インタビュー① WBC足で貢献誓う「厳しい場面でこそ自分のプレーができるように」

[ 2023年2月9日 07:15 ]

侍ジャパンでは足で貢献することを誓った中野
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 阪神・中野拓夢内野手(26)がスポーツ5紙の共同インタビューに応じ、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にかける思いを明かした。二遊間を中心にマルチな役割を期待され、過去の侍ジャパンで背番号7を付けた西岡剛や松井稼頭央らのように足での貢献に意欲。昨年11~12月のW杯(カタール)で途中出場組が大きく貢献したサッカー日本代表を好例に“スーパーサブ”として試合の流れを変える活躍を誓った。(取材・構成 阪井 日向)

 ――侍ジャパンの歴代の背番号7は俊足選手が多い。
 「付けたことのない番号を付けてみたかった。しっかり7番という番号が印象に残るような、そういう活躍ができれば」

 ――縁起もいい?
 「梅野さんも(東京五輪に)選ばれた時に付けて世界一になっている。梅野さんにも“いい番号だと思う”と言われた。そういう気持ちを持ってやっていきたい」

 ――代走などでの出場も見込まれる。短期決戦では途中から出る選手の重要度も高い。
 「後から出る選手の方が実際、大変だと思う。でも、そういう場面で(盗塁を)決めればファンの方も盛り上がると思うし、自分の価値も上がってくると思う。厳しい場面でこそ自分のプレーができるように準備したい。いろいろ素晴らしい選手が多いので、緊迫した場面での気持ちの持ちようとか、聞いていければいい」

 ――しびれる場面で起用されるのでは。
 「やっぱり、どうしても消極的になってしまう部分が一番強いと思う。“アウトになってしまったら”と考えずに、“ここで盗塁を決めたらヒーローになれる”くらいの気持ちを持ってやっていければ、思い切ってスタートも切れると思う。あまり消極的な気持ちを持たずに、どんどん攻める強い気持ちを持ちながらやっていければ」

 ――昨年のサッカーW杯では三笘、浅野、堂安ら途中出場で活躍した選手が多かった。
 「もちろん、サッカーも見ている。途中から出る人が活躍するとチーム全体が盛り上がっていたし、そういう選手が後から出ることによって、何かしてくれるんじゃないかという周りの期待もあると思う。自分も、どこかの試合で途中から出て印象に残るプレーをすれば、ファンの方も次に期待してくれると思う」

 ――過去のWBCで印象に残る場面は。
 「一つではない。あの(09年決勝の)韓国戦のイチローさんの決勝タイムリーであったり、(13年2次ラウンドの台湾戦の)鳥谷さんの9回2アウトからの盗塁であったり。接戦が多くなると思うので、一つのプレーで流れを変えられたら、非常に大きいと思う。自分もそういうプレーができれば」

 ――招集について栗山監督から直接電話をもらった。
 「はい、知らない番号で…。正直、その時は寝起きくらいの感覚だった。練習を少し遅めに行こうかなと思っていて、(朝の)9時くらいに電話がきた。知らない番号だったので、スピーカーにしたら栗山監督だったので、速攻で飛び起きて。めちゃくちゃびっくりした。そのままベッドに座って、背筋が伸びた。その日は本当にフワフワしていたというか、もう、あんまり落ち着かなかった」

 ――身上の攻めの意識で挑む?
 「WBCに限らず、いつも攻めていく…というのは変わらない。そこは常に持っていきたい」

 ②に続く

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2023年2月9日のニュース