嶋基宏氏が胸に刻む野村克也さんからの金言 古田敦也氏もしみじみ「いいですね」

[ 2023年2月9日 11:48 ]

嶋基宏に説教する野村監督(2009年撮影)
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 今季からヤクルトのバッテリーコーチ兼作戦補佐に就任した嶋基宏氏(38)が、8日に更新された古田敦也氏のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演。恩師である野村克也さんについて語った。

 2人の恩師で、2月11日が命日である野村さんが、この日のトークテーマ。古田氏が「立たされている嶋を見ていて、だいたい、察しがつくんです」と笑うと、嶋氏も「想像以上に怒られるなという思い出が」とルーキー時代を振り返り、「言葉は悪いですが、いつか見返してやろう」という思いを胸に秘めたという。

 07年楽天入団からプロ生活の始まった嶋氏は、最初の監督が野村克也さん。古田氏は入団会見で「ビビらされた」というが、嶋氏も「テレビで見ているより、体も大きくて怖いな」とそれまで抱いていた印象とは違ったと振り返る。また、キャンプのミーティングでは「打者心理」「投手心理」「カウントの性質」など、大学では聞いたこともない細かい部分まで指導された。一方で、野球人の前に「1人の人間として」という人間教育もみっちり受けたといい、野村さんから頂いたミーティングの本を毎日、1時間以上は読み込んだ。

 そんな嶋氏が、野村さんの言葉で最も心に残っているのが「若い時に流さなかった汗は、年齢を重ねると涙に変わる」。若い頃に必死にやらないと取り返せない、と気が付き「心に刺さりました」と明かした。

 この話に古田氏も「いいですね。僕が野村監督のことを言うと(天国の)上から怒られますけど、15年経って、ブラッシュアップされてますね」と、“野村さん最後の愛弟子”と言われた嶋氏をどこかうらやましそうに見つめながら、しみじみ語っていた。

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2023年2月9日のニュース