「嶋、わかるよ、その気持ち」 ヤクルト・古田監督が思わず“ヤジった”場面とは

[ 2023年2月9日 13:35 ]

試合前のメンバー交換後に談笑する楽天・野村克也監督(左)とヤクルト・古田敦也プレーイングマネジャー(2007年撮影)
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 今季からヤクルトのバッテリーコーチ兼作戦補佐に就任した嶋基宏氏(38)が、8日に更新された古田敦也氏(57)のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演。恩師である野村克也さんについて語った。

 2人の恩師で、2月11日が命日である野村さんが、この日のトークテーマ。古田氏が「立たされている嶋を見ていて、だいたい、察しがつくんです」と笑うと、嶋氏も「想像以上に怒られるなという思い出が」とルーキー時代を振り返るなど、話題が尽きなかった。

 そんな嶋氏が忘れられない話として挙げたのが、2007年のヤクルトと楽天の一番。新人捕手だった嶋氏は、ベンチで野村監督から説教を受ける毎日だった。「どれだけ立たされたか」と苦笑いで振り返り「1回、神宮球場の交流戦で、僕が立たされて、打席に間に合わなくて、古田さんが相手ベンチから“嶋、わかるよ、その気持ち”って。僕、手袋もしないで、とりあえず(打席に向かった)。それは忘れられないですね」と明かすと、古田氏は「そんなこと言ってしまいましたか。失礼しました」と大笑いしながらも“謝罪”し「当時は僕も監督で、師弟対決で話題になっていたんだよね。だから野村監督も絶対に負けたくないと思っていたんでしょうね」と回想した。

 2人とも立たされる一番の原因は「配球」と口をそろえる。「なんで、あの場面でそのサイン出すんだ」と何度も野村さんから苦言を呈された嶋氏が、特に注意されたのが「インコースの使い方」だった。「タイミング」「意識付け」「打者の反応」など内角球のテーマは多くあり、明確な意図を求められる。

 野村さんの配球の原点は「困ったら、外角低め」。古田氏は「だから、そこが多くなるんですけど、多くなると怒られるんですよね」と振り返ると、嶋氏も「はい」と即答し「“お前はいつも困っている”と言われて…。はい、困っています、と(言っていた)」と正直に明かした。

 「僕なんか1年目はグラウンド行くのが嫌でしたから。毎日、毎日怒られて」と語る古田氏に向かって、嶋氏も「全く一緒です」と「ノムラ塾の大変さ」に意気投合して笑っていた。

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