阪神・岡田監督の改革第4弾は「走塁革命」 数にはこだわらず「得点につながる盗塁」増加を目指す

[ 2022年10月31日 05:15 ]

<阪神秋季キャンプ>走塁練習を行う近本、原口(左)ら野手陣(撮影・岩崎 哲也)
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 「岡田流走塁改革」だ。阪神の岡田彰布新監督(64)が30日、打撃、投球、守備に続き、走塁面においての持論を展開。4年連続リーグ最多盗塁数というチームの武器を生かしながらも、今年までの選手判断ではなく、基本的に自らのサインで走らせる方針を示した。安打数や失策数と同様、数自体にはこだわらず、得点に直結する盗塁の増加を狙う。

 「岡田流改革」の第4弾だ。甲子園での秋季練習は第2クール3日目。ここまで打撃面では佐藤輝や大山の打撃フォームにメスを入れることを予告し、守備面ではポジションの固定と徹底した反復練習で鍛え上げることを宣言していた。この日は、走塁面について初言及。近年のチームのストロングポイントにも、持論を展開した。

 「得点につながる、そういう走塁やったらいいけどな。盗塁を何個が目標という数字はないよ。(失策数などと)一緒であって。大事なところで走れんとあかんで。いつでも走っていいんじゃないからな。本当に行ってほしい時に走れる、いいスタートを切れる選手じゃないとな」

 矢野前監督の4年間は4年連続でチーム盗塁数はリーグ最多。今季は110盗塁をマークし、成功率もトップだったが、岡田監督は「後ろがホームラン打ってくれると思ったら、そら一塁におらすよ。そんなん当たり前や、冒険する必要ない」と状況を考えた走塁を求めていく。

 そのために、今季は選手が「行ける!」と思ったタイミングでスタートを切る「グリーンライト」が多かった盗塁も、自らのサインで動かす方針。「俺は(サイン)出すよ。グリーンライトなんか、俺は今までやったんは赤星だけやで。50、60個走るからやるわけで、20、30個でグリーンライトなんか出せへんよ」と強調した。

 午前の練習では筒井外野守備走塁コーチの発案で選手の二盗のタイムを測定。中野は「1点差や同点の場面とかでの盗塁に価値が出てくると思うので、そこで決められるように」と、新監督の考えに呼応した。(山添 晴治)

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2022年10月31日のニュース