1メートル68「小さな巨人」アルテューベ復活3安打 アストロズ1勝1敗タイに

[ 2022年10月31日 02:30 ]

ワールドシリーズ第2戦   アストロズ5ー2フィリーズ ( 2022年10月29日    ヒューストン )

<アストロズ・フィリーズ>初回、二塁打を放つアストロズのアルテューベ(AP)
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 大リーグのワールドシリーズ第2戦が29日(日本時間30日)に行われ、アストロズが5―2で勝利して成績を1勝1敗とした。今ポストシーズンここまで打率・108の不振だった1番ホセ・アルテューベ内野手(32)が、シリーズ史上初の初回先頭から3連続長打に導く二塁打など、3安打と復活。30日(同31日)は試合がなく、第3戦は31日(同11月1日)にフィリーズの本拠フィラデルフィアに舞台を移す。

 電光石火の先制劇、アルテューベが打線に火をつけた。初回先頭の初球。ウィーラーの96・4マイル(約155キロ)を豪快に左翼線へはじき返す二塁打。2番ペーニャ、3番アルバレスも二塁打で続いた。ワールドシリーズ史上初の初回先頭から3連続長打。わずか4球で2点を奪い、この回3点を先制した。

 「最初はいっぱいスイングして、たくさんビデオを見たけど、それをやめて練習を減らした」。今ポストシーズンは初戦から5試合、27打席連続無安打など、前日まで打率・108。かつてないスランプの中、あえて自分を信じてもがくことはやめた。5回にも先頭で中前打し、ブレグマンの2ランで生還。3本目は7回、頭の高さの悪球を右前打した。

 首位打者3度を誇る1メートル68の「小さな巨人」は、前回17年に続いて来年3月のWBCにベネズエラ代表での出場を表明済み。1勝1敗のタイとなりダスティ・ベーカー監督は「彼の復調をみんなが喜んでいる」と胸をなで下ろしていた。(奥田秀樹通信員)

 ≪QS男バルデス、観戦父に贈る快投≫アストロズ先発のバルデスは持ち味の安定感を発揮し、6回1/3を4安打1失点で勝利投手となった。レギュラーシーズンでメジャー新記録の25試合連続クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)をマークした左腕は、大舞台でもQSを達成。飛行機嫌いの父が、母国・ドミニカ共和国から駆けつけ初めて観戦。「父のおかげで力が湧いた。最高の試合だった」と感慨深げだった。

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2022年10月31日のニュース