【九州大学野球】九共大が4年ぶり8度目のV、神宮大会出場決めた 先発・稲川が1失点の好投

[ 2022年10月31日 06:00 ]

<九共大・九産大>喜びを爆発させる九共大ナイン
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 九州大学野球選手権決勝が30日、福岡・ペイペイドーム行われ、九共大が九産大に3―1で勝利し、4年ぶり8度目の優勝を飾った。先発した稲川竜汰投手(1年)が7回1/35安打1失点の好投で貢献した。九共大は来月18日に開幕する明治神宮大会の出場権を獲得した。

 ペイペイドームで九共大ナインが歓喜に浸った。応援席からの後押しに応えたのは1年生エースの稲川。7回1/31失点の好投で6月の全日本大学野球選手権に続き全国大会出場を決め「うれしい気持ちでいっぱいです」と話した。相手は予選トーナメントから勝ち上がってきた同じ福岡六大学リーグのライバル、九産大。「下克上(狙い)で来るから返り討ちにしてやろう」と主将の梁瀬慶次郎(3年)を中心に気合十分で臨んだ。

 稲川は初回にソロ本塁打を浴びたが、2回以降は尻上がりに調子を上げた。「落ちるボール(スプリット)で空振りが取れて、自分の真っすぐも生きたと思います」と140キロ前後の直球とのコンビネーションでピンチでも踏ん張ると、麻生真司(4年)、坂元創(3年)の継投で逃げ切った。上原忠監督は「試合をつくったことがよかったですね。プレッシャーの中で投げた。立派ですよね」と評価した。

 九共大の大学野球選手権と神宮大会の連続出場は、元ロッテの川満寛弥、広島の大瀬良大地らが主戦だった11年以来となる。全日本大学野球選手権では1回戦の東北福祉大戦で4安打11奪三振の完封勝利も、2回戦で敗退。稲川は「強い気持ちを持って投げていきたいです」と力を込めた。 (杉浦 友樹)

 <九産大>競り負けて4連覇を逃した。ドラフト会議で楽天から3位指名された渡辺翔太(4年)は3番手で登板。8回にソロ本塁打を浴び3回1/31失点で大学野球を終え「九州で負けてしまった。悔しい」と話した。ただ最速150キロを記録するなど6奪三振で意地は見せた。

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2022年10月31日のニュース