トヨタ自動車・佐竹 延長11回からの2イニング躍動 3大会連続の初戦突破

[ 2022年10月31日 17:39 ]

第47回社会人野球日本選手権大会 1回戦   トヨタ自動車4―2TDK ( 2022年10月31日    京セラD )

<社会人野球日本選手権 TDK・トヨタ自動車>延長11回、登板するトヨタ自動車・佐竹(撮影・平嶋 理子)
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 トヨタ自動車の佐竹功年が延長11回からの2イニングを1安打1失点(自責0)に封じ、チームに3大会連続の初戦突破をもたらした。

 「試合前から“厳しい場面はいくぞ”と言われていた。渕上までの投手陣もみんな頑張っていましたし、僕が勝ち負けを背負う分には良いと思って投げました」

 最大の山場はタイブレークの延長11回だった。1死後、右前打を浴びて満塁の大ピンチ。ここで捕手の高祖健輔がマウンドへと向かい、「外の真っ直ぐでファウルを取りにいく」ことを確認しあった。

 「あの場面は開き直って投げました」

 全3球ともストレートを投げ込んだ。まずは2番・青木龍成を148キロで一飛。続く斎田海斗も同じく148キロで三飛に退け、直後の12回の勝ち越しにつなげた。

 今夏の都市対抗は本戦直前に左太もも裏を痛めたため、1試合も投げることなく終わった。再起への道を模索する中で、都市対抗で準優勝した19年の良い感覚が復活。日本選手権の東海最終予選は3試合3回1/3を無安打無失点に封じる好投で、復調を印象づけていた。

 「優勝した年はタイブレークを勝って、ということもあった。打線もヒットは出ているので、投手陣としては最少失点を心がけていきたい」

 2014年の準々決勝・JR東日本戦では延長13回タイブレークを制した勢いで、優勝に輝いた。同戦では先発して延長10回を零封していたレジェンド右腕。磨きをかけた投球術で、4大会ぶり6度目の頂点へと導く。

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2022年10月31日のニュース