ソフトバンク・高田が来季リハビリ担当コーチ就任 異例の2人体制…戦力外も功労者に新ポスト

[ 2022年10月31日 05:00 ]

ソフトバンク・高田知季
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 ソフトバンク・高田知季内野手(32)が今季限りでの現役引退を決断し、来季からリハビリ担当コーチに就任することが30日、分かった。生え抜き10年目で堅守と快足が魅力だった職人は、球団から17日に来季構想外を通告されていたが、野手出身の経験を生かした復帰サポートが期待される。投手出身の佐久本昌広氏(48)とともにリハビリ担当コーチ2人体制で、来季4軍制に伴う選手増にも対応していく。

 生え抜きの功労者“ジャパさん”がコーチになる。17日に球団から来季の契約を結ばないと通告された高田が現役引退と“第二の野球人生”を決断した。

 「ここが、いい一つの区切りなのかな。足首のこともあって、難しい決断だったけど、コーチとして支えていきたいと思います」

 今後を未定とし、熟考していた期間中に球団から打診を受けたリハビリ担当コーチに就くことを決めた。同職で投手出身の佐久本昌広コーチとともに4軍制の大所帯となる球団を支える。過去の同コーチ担当者は投手出身が多かった上に異例ともいえる投手、野手出身の2人体制となる。戦線離脱からの復帰を目指す選手のサポート役として再び、走る。

 鷹一筋10年目。今季18試合に出場し8月20日には国内フリーエージェント(FA)権の取得条件も満たした。内野の全ポジションを守れる堅守と快足が売り。周東、三森、牧原大、川瀬らの台頭で今季スタメンは1試合。主に代走、守備固めだったが、欠かせない脇役として活躍した。

 クールにプレーするイメージの職人だが、ケガと隣り合わせの現役生活だった。2度の手術経験が新ポストには生きる。16年9月に左肩関節を手術し全治6カ月を要した。20年開幕前に左足負傷、5月に左足関節内の遊離体除去などでメスを入れ、復帰に3カ月とされたが同年の1軍出場はできなかった。高田なら離脱選手が復活ロードへと向かう気持ちに向き合える。苦しい日々を過ごし続ける選手の思いをくむことができる強みを持つ。信頼ある愛された堅実野手には適任といえる。

 ◇高田 知季(たかた・ともき)1990年(平2)5月6日生まれ、兵庫県出身の32歳。岡山理大付で2年夏に甲子園出場。亜大では東浜と同級生。2年秋に盗塁王。3年時に日米大学野球日本代表に選出。同年秋からリーグ3連覇。12年ドラフト3位でソフトバンク入団。13年5月3日の西武戦で初出場、同8月6日のロッテ戦で初安打。通算444試合で打率.201、53打点、5本塁打、14盗塁。1メートル75、69キロ。右投げ左打ち。

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2022年10月31日のニュース