オリックス・能見が今季限りで退団 家族でゆっくりの思い強く、コーチ専任契約打診した球団側も了承

[ 2022年10月31日 03:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   オリックス5-4ヤクルト ( 2022年10月30日    神宮 )

オリックス・能見篤史
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 今季限りで現役を引退する能見篤史投手兼任コーチ(43)が、契約満了で退団することが30日、分かった。

 球団は、能見の豊富な経験と指導力を高く評価。来季はコーチ専任として契約を打診していたが、18年にわたって張り詰めた日々を過ごした中で、一度、家族との時間をゆっくり過ごしたいという能見の思いをくみ、球団側も了承した。試合後の共同会見では胸中を吐露した。

 「僕自体が(日本一)初めてなので。みんな頑張ってくれて、非常によかった。シーズンからずっと頑張ってきた投手が持ち味をしっかり出してくれて、全員で頑張った結果」

 27日の第5戦ではベンチ入りも登板機会はなかった。ただ、有終の美を飾り肩の荷を下ろした。また、コーチ陣を一部“配置転換”することも判明。若手の育成を中心に、これまで2軍を指導してきた小谷野栄一野手総合兼打撃コーチ(42)が来季から1軍担当になることが決定的となった。今年8月に1軍担当だった梵、辻両打撃コーチが新型コロナウイルス感染で離脱。小谷野コーチは2人の不在の間に1軍合流し、その後もチームに同行して指導していた。

 球団は20年オフ、中嶋監督の改革の一つとしてコーチ陣の1、2軍の枠組みを撤廃していた。小谷野コーチは、中嶋監督や福良GMとは日本ハム時代などから信頼が厚く、チームの育成方針を含めてスムーズな連携が見込まれる。2年連続最下位からのV字復活でリーグ連覇を果たした中嶋オリックスが、さらなるチーム強化を図る。

 ◇能見 篤史(のうみ・あつし)1979年(昭54)5月28日生まれ、兵庫県出身の43歳。鳥取城北から大阪ガスに進み、04年ドラフト自由獲得枠で阪神入団。09年は先発に定着して13勝。12年に172奪三振で初タイトル。13年WBC日本代表。20年オフにオリックスへ移籍。オリックスでは投手コーチ兼任。1メートル80、74キロ。左投げ左打ち。

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