【Wシリーズ舞台裏】現場から即視聴者に届くヒーローの生の声 

[ 2022年10月31日 02:30 ]

ワールドシリーズ第2戦   アストロズ5ー2フィリーズ ( 2022年10月29日    ヒューストン )

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦でハーパー(左)にインタビューするローゼンタール記者
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 第1戦の10回、決勝本塁打を放ったリアルミュートがベンチに戻って1分半後、額に汗が光るまま、その場でインタビューが始まった。わずか22秒間だったが、視聴者はすぐにヒーローの生の声を聞ける。中継するFOX局で今年のポストシーズンから始まった「ザ・マン・オブ・ザ・モーメント(時の人)インタビュー」だ。

 担当はケン・ローゼンタール記者。「MLBや球団から許可を取るまでに数年かかった。一部の選手から気が散るとか反対はあったよ。でも今はみんなが賛成している。中に話したくないという選手がいても、それは構わない」と言う。

 反響が大きかったのはナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦、ハーパーの劇的な逆転本塁打。球場もダッグアウトも大騒ぎの中、45秒のインタビューを取った。「心掛けているのは素早くやること。質問は1つか2つ。自分の興味ではなく、視聴者が何を聞きたいかを考える」。インタビューを受け、ラジオやSNSで言葉が即拡散される。「ここまで反応は良い」とうなずいた。(奥田 秀樹通信員)

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2022年10月31日のニュース