オリックス・宮城 21世紀生まれのシリーズ初星「やり返すことができたので凄くうれしい」歴史的記録で幕

[ 2022年10月31日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   オリックス5-4ヤクルト ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>5回のピンチをしのぎ笑顔を見せる宮城(撮影・大森 寛明)
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 背中を押し続けた指揮官の期待に、オリックスの左腕・宮城が応えた。26年ぶりの歓喜の試合で勝利投手だ。21歳2カ月での勝利投手はシリーズ最年少記録。歴史に残る21世紀生まれの勝利投手第1号。若さで頂点を引き寄せた。

 村上相手に変幻自在の投球を発揮した。2回は真っ向勝負の直球で見逃し三振。4回は95キロのカーブで投ゴロに仕留めた。王手がかかった試合で5回3安打無失点。「やり返すことができたので凄くうれしい。最高の舞台で投げさせていただいたことに感謝している」と初の中4日、プロ初の神宮と未体験ゾーンで腕を振った。

 4月開幕から3戦2敗と苦しんだときに、中嶋監督から「あんまり背負い過ぎるなよ。物事を軽く考えてみろよ」と声がかかった。プレッシャーから解放させる魔法の言葉だった。「本当に素晴らしい投球だった。感謝してます」の指揮官のコメントが最高の宝物になった。

 【データ】宮城が日本シリーズ通算3度目の登板で初勝利。2001年8月25日生まれの21歳2カ月は、第4戦で救援勝利した宇田川の23歳11カ月を抜く球団最年少。21世紀生まれの投手の勝利は、シリーズ史上初めて。

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2022年10月31日のニュース