元阪神ドラ1・伊藤隼太が引退 四国IL・愛媛でプレーもNPB復帰ならず「体も限界。今はすっきり」

[ 2022年9月30日 05:15 ]

元阪神の伊藤隼太
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 元阪神で、21年から四国アイランドリーグplus・愛媛でプレーしていた伊藤隼太野手兼任コーチ(33)が29日、今季限りで現役を引退する意向を示した。

 伊藤が山あり谷ありの野球人生にピリオドを打つ。ドラフト1位で入団した阪神では左の長距離砲として将来を嘱望されながら、9年間でわずか10本塁打。20年オフに自由契約となり、12球団合同トライアウトを経て愛媛へ。心機一転臨んだ21年の開幕戦で右肩鎖関節脱臼と関節唇損傷を負う苦境にもめげず、上の舞台を目指す若者と泥にまみれ、慣れない四国の地で2年間を戦い抜いた。伊藤は「体も限界。今はすっきりしている」と晴れやかな表情で語った。

 多少の悔いも残る。「NPBに戻ることを目標に頑張ってきたので、それを達成できなかったのはやり切れない思い」。今後は未定だが、引き続き野球に携わりたい思いが強い。11年間で得た教訓や経験を生かし、少しでも野球界への恩返しに努めていく。

 ≪ルーキーで開幕スタメン≫◇伊藤 隼太(いとう・はやた)1989年(平元)5月8日生まれ、愛知県出身の33歳。中京大中京、慶大を経て11年ドラフト1位で阪神入団。ルーキーの12年に8番右翼で開幕スタメン。同年9月27日のヤクルト戦でプロ初本塁打を満塁弾で飾る。20年限りで阪神を退団し、21年から四国・愛媛で野手コーチ兼任でプレー。1メートル76、82キロ。右投げ左打ち。

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2022年9月30日のニュース