大谷の快投に指揮官「すべての球が機能。これまで見た中で最も圧倒的な投球」

[ 2022年9月30日 15:35 ]

ア・リーグ   エンゼルス4―2アスレチックス ( 2022年9月29日    アナハイム )

エンゼルス・ネビン監督代行(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は29日(日本時間30日)、本拠地エンゼルスタジアムでのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で今季27度目の投打同時出場。8回2安打無失点で、15勝目を挙げ、シーズン規定投球回まであと1イニングとした。エ軍は4―2で勝利し4連勝した。

 投げては、初回は先頭のケンプに四球を出したが、マチンを見逃し三振、マーフィーを三ゴロ併殺打に仕留めた。2回以降は三振の山を築き、7回まで6イニング連続で3者凡退に抑えて無安打無失点投球。8回2死から右安打されノーヒットノーランは崩れ、連打で一、二塁とされたが無失点に抑え、この回で降板。8回を108球を投げ2安打無失点、10奪三振の内容で、史上初の投打での「ダブル規定」到達となる、シーズン規定投球回まであと1イニングとなった。打っては、初回無死二塁の第1打席で、先発左腕アービンから中前適時打し、14日(同15日)のガーディアンズ戦から続く連続試合安打を、自己最長を更新する「14」に伸ばした。3回無死の第2打席は空振り三振、4回2死一、二塁の第3打席はニゴロだったが、7回無死の第4打席でも安打し、自己最多に並ぶシーズン40度目のマルチ安打も記録した。これで通算成績は、投手は27試合で15勝8敗、防御率2・35。打者は151試合で561打数154安打、打率・275、34本塁打、94打点、11盗塁となった。

 試合後、フィル・ネビン監督代行は、大谷の投球について「7回が終わった段階で実現すると思ったが、残念ながら次回までお預けだね」と、あと一歩に迫ったノーヒッターに言及し、「スライダーが驚異的だったし、さまざまな球種が機能していた。ツーシームも素晴らしかった。すべての球が機能している日には、こういうことが起きる。こういう試合に関わることができてよかった」と絶賛。「彼は史上最高の投手の一人だが、その中にはノーヒッターも完全試合も達成していない投手もいる。運によるところが大きい。それでも今日は、私がこれまで見た中で最も圧倒的な投球だった」と称えてた。

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