ヤクルト・村上 18打席ぶり安打も空回り3三振、高津監督「タイミングと角度さえ合えば…」

[ 2022年9月30日 05:20 ]

セ・リーグ   ヤクルト5ー4広島 ( 2022年9月29日    マツダ )

<広・ヤ>9回、空振り三振に倒れた村上(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 今季ワーストをさらに更新する12試合、53打席ノーアーチ。9回無死で空振り三振に倒れたヤクルト・村上は、その裏の守備でベンチに退いた。これが56号の呪縛か。試合後、高津監督は「今までが出来過ぎたとは言わないけど、打てないことがあるのが当たり前」と話した。3冠こそキープしたが、日本選手最多となる56号アーチを前に主砲のバットが長く、長く沈黙している。

 7回1死で4試合18打席ぶりの安打となる右前打こそ放つも、5打数1安打で3三振。三振の激増ぶりに不振の根深さが表れている。13日に55号を打つまで村上の三振率(三振数÷打席数)は・196。それが55号以降では・377に跳ね上がる。ここ5試合連続で2三振以上し、計11三振のうち8個が直球に空振り三振と、差し込まれた打席が目立つ。この日も2三振が直球に振り負けたものだ。

 「記録に挑戦できることに幸せを感じながら、自分ならできると信じて頑張りたい」――。リーグ連覇を果たし、村上はそう宣言した。記録更新こそが己の使命。この日は東京から広島への移動試合で、試合前は屋外フリー打撃は行わずティー打撃だけで調整した。そんなリフレッシュの効果もなかった。

 「タイミングと角度さえ合えば、どの方向でもホームランは行く。今はそれが合っていないだけ」と高津監督。残り3試合。果たして「村神様」は再降臨できるのか。(鈴木 勝巳)

 ▼ヤクルト・オスナ(7回2死一、二塁で代打で逆転の左越え19号3ラン)打ったのはチェンジアップ。いい場面だったので何とか起用に応えたいと思った。完璧に打つことができた。

 ▼ヤクルト・木沢(3番手で2回1安打無失点。チームトップタイの9勝目)2つ四球を出したけど、一つアウトを取ることに集中できたのが良かった。(新人で1軍登板なしに終わった)去年は悔しい思いをした分、今年は充実感を感じている。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月30日のニュース