中大・森下が先制V二塁打 ドラフト上位候補の右のスラッガーがアピール打

[ 2022年9月30日 04:30 ]

東都大学野球第3週最終日   中大2-1亜大 ( 2022年9月29日    神宮 )

<中大・亜大>初回、先制適時二塁打を放ちベンチに向かってポーズを決める森下(撮影・会津 智海)
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 3回戦1試合が行われた。今春1部最下位から巻き返しを図る中大は、ドラフト上位候補の3番・森下翔太外野手(4年)が、先制の決勝適時二塁打し1安打1打点。2―1で亜大に競り勝ち、勝ち点を2とした。

 長所が詰まった打席だった。初回1死二塁。「逆方向の長打力は持ち味」という森下が、スライダーを逆方向の右中間に運ぶ先制適時二塁打を放った。

 大安だった前日28日にプロ志望届を提出したばかり。「意識しすぎても硬くなるだけ。いつも通りやりたい」と平常心で結果を残した。直前の右手骨折で出場なしも、大学日本代表として参加した7月のハーレム国際大会(オランダ)でともに戦った亜大・青山からの一打。「ボールの質や球種は分かっていた。一本出てよかった」と声を弾ませた。

 東海大相模で高校通算57本塁打。中大1年だった19年夏の日米大学野球選手権では、大学の2年先輩である牧(DeNA)、森下(広島)、早川(楽天)らと日本代表入りした。リーグ戦通算8本塁打の右の外野手。7球団のスカウトが視察し、日本ハム・山田正雄スカウト顧問は、牧と比較し「パワーは負けていない。ミート力もあるし、期待できる」と評価した。

 10月20日のドラフト会議まであと3週間。「スイングスピードや、飛距離は通用する部分だと思う」。リーグ戦優勝と次のステージへ、バットで結果を残す。(田中 健人)

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2022年9月30日のニュース